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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はダニエル・クレイグ版の「最終章」 ─ 史上最も過酷なミッション、これまでの集大成に

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

『007』シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの「最終章」になる。脚本・監督のキャリー・フクナガが、米国で公開された特別映像にて宣言した。本編映像とメイキング映像とともに、フクナガ監督によるコメントをじっくりと噛みしめてほしい。

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で、ジェームズ・ボンドは現役を退き、ジャマイカの地で穏やかな生活を満喫しているという設定。ところが、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことで、ボンドの平穏な生活は終わりを迎える。 誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なものだったのだ。やがて、ボンドは脅威をもたらす最新技術を有する黒幕を追うことになる……。

「脚本家として、映画監督として、ボンドというキャラクターを再発見することは欠かせませんでした」とフクナガは語る。「彼は今、どこにいるのか。引退から5年が経って、彼はどうなっているのか」。前作『007 スペクター』(2015)から流れた5年という現実の歳月が、映画のストーリーにはそのまま反映されているのだ。「今の彼は“ダブル・オー”の役割と格闘している、傷ついた動物のようなもの。慣れ親しんだ交戦規定は変化し、テロの時代には、スパイのルールもよりダークなものとなりました」

フクナガ監督いわく、本作ではボンドに近しい人々が大きな危機にさらされることになる。そして登場するのは、「これまで出会った誰よりも危険な」悪役サフィン。演じるのは『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のラミ・マレックだ。物語は全編にわたって、この世界のみならず、ボンドや人々の命を懸けた戦いになるという。

「『ノー・タイム・トゥ・ダイ』はこれまでのボンドの集大成。すべてのトラウマと喪失ゆえに、今回のミッションは史上もっとも過酷で難しいものとなります。それこそ僕たちが求めたものだし、今回の映画は特別なものにしたかった。すべてのボンド映画には危険があり、そして感情に訴えるもの。これまで語られなかったことが、すべて語られることになります。これこそが、ダニエル・クレイグ版の最終章なのです。」

本作にはジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグのほか、『007 スペクター』(2015)からマドレーヌ・スワン役のレア・セドゥ、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド役のクリストフ・ヴァルツ、『007 慰めの報酬』(2008)からフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが復帰。M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、マネーペニー役のナオミ・ハリスも続投する。さらに新キャストとして、悪役サフィンを演じるラミ・マレックのほか、「00」エージェントのノミ役にラシャーナ・リンチ、パロマ役にアナ・デ・アルマスらが登場。脚本・監督は『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(2015)のキャリー・フクナガが務め、主題歌にはビリー・アイリッシュがシリーズ史上最年少で起用された。

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年4月10日(金)全国ロードショー

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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