『007』第25作、脚本を再執筆へ ― ベテラン作家コンビが登板、ダニー・ボイル監督の脚本はお蔵入りか

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役を演じる、映画『007』第25作(タイトル未定)の脚本が再執筆されるという。米DeadlineVarietyほか複数のメディアが報じた。

『007』第25作の監督には、『トレインスポッティング』(1996)や『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)などのダニー・ボイルが就任していたが、2018年6月に“創造性の相違”を理由に企画を降板。ただし、ボイル監督とジョン・ホッジが執筆した脚本がどのように扱われるかは明らかになっていなかった。

このたびの報道によると、『007』第25作の脚本には、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)以来の全作品で脚本を手がけてきたニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドが再登板したという。プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン&バーバラ・ブロッコリは、もともと第25作の内容について、ボイル&ホッジのアイデアか、それともパーヴィス&ウェイドの脚本かという局面を経ていたとされる。当時はボイルらのアイデアが採用され、ボイルが監督に就任したわけだが、紆余曲折を経て、このたび信頼の厚い脚本家コンビに再びバトンが託された格好だ。

パーヴィス&ウェイドは2018年9月現在、脚本のトリートメント(要約)を基に、実際の脚本執筆へと作業を進める段階にあるという。なお米Deadlineによれば、新脚本はパーヴィス&ウェイドのアイデアに、ボイル監督らの脚本に含まれていた要素を織り交ぜた内容となるようだ。したがってボイル監督らの脚本はお蔵入りとなる可能性が極めて高く、また、新脚本の執筆にはしばらく時間を要することになるだろう。

また現在、スタジオは脚本の再執筆と並行してボイル監督の後任者を検討中。有力候補にはドラマ「コラテラル 真実の行方」(2018)や「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」(2015)、映画『スター・トレック4(仮題)』の女性監督S・J・クラークソン、エヴァン・ピーターズ主演の犯罪映画『American Animals(原題)』(2018)のバート・レイトン、かねてより有力候補と目されていた『ベルファスト71』(2014)のヤン・ドマンジュが挙げられている。なおDeadlineは、『ベイビー・ドライバー』(2017)のエドガー・ライトや『最後の追跡』(2016)のデヴィッド・マッケンジーの名前も伝えている状況だ。

 

ちなみにVarietyによれば、パーヴィス&ウェイドによる新脚本には、監督の決定後、さらなるリライトが加わる可能性が高いという。スタジオ側は2018年12月の撮影開始、2019年11月8日の米国公開予定をアナウンスしていたが、こうなると期日通りの進行はほぼ不可能に近いのではないだろうか……。いずれにせよ続報の到着を待ちたい。

Sources: Deadline, Variety
Eyecatch Image: Photo by www.GlynLowe.com

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