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ティモシー・シャラメのカニバリズム恋愛映画『Bones And All』新予告編が米公開、恋と殺人の旅路 ─ ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞

https://www.youtube.com/watch?v=pjMt1MIk2EA

『君の名前で僕を呼んで』(2017)のティモシー・シャラメルカ・グァダニーノ監督による新作映画『Bones And All(原題)』の新予告編が米国で公開された。

本作は社会の片隅で生き抜こうとする少女・マレン(演:テイラー・ラッセル)と、権利を奪われた放浪者の青年・リー(演:ティモシー・シャラメ)の初恋と旅路を描く“カニバリズム恋愛映画”。自分を愛した人々を殺害し、食べずにはいられないマレンは、その理由を知るべく、自分が会ったことのない父親を探して旅をする……。

新たな予告編は、レナード・コーエンの楽曲“You Want It Darker”とともに、マレンとリーの凶行や激情のモンタージュによって構成されたもの。マレンとリーは深く愛し合うが、その一方で、リーは人を殴り、切り、刺す。血まみれになったリーの表情や、その胸に残った噛みつき跡、口から血を流すマレンなど、印象的なショットもあちこちに挿入されている。

リーがマレンに「君は僕を悪い奴だと思わないの」とささやき、リーが「私が考えるのは、君を愛しているってことだけ」と答える場面は、前回の予告編に続いて使用されているもの。男(演:マイケル・スタールバーグ)が、リーに向かって「君は言いなりだと自分に言い聞かせているようだけど、その細い糸を引いてしまったら…」と語りかける様子もあるが、この人物はいったい何者なのか。映像の最後は、老人(演:マーク・ライランス)の「おそらく愛は、君を自由にする」という台詞で締めくくられている。

グァダニーノ監督は本作でヴェネツィア国際映画祭の監督賞(銀獅子賞)に輝いており、これまでのキャリアの集大成ともいうべき仕上がりに期待が高まる。マレン役のテイラー・ラッセルは『WAVES/ウェイブス』(2019)の新鋭だが、同じくヴェネツィアにて新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞した。米Rotten Tomatoesでは91%フレッシュを獲得、早期の日本公開に期待したい。

共演者は『君の名前で僕を呼んで』のマイケル・スタールバーグ、『ムーンライト』(2016)のアンドレ・ホランド、『デッド・ドント・ダイ』(2019)のクロエ・セヴィニー、『ハロウィン』新3部作監督のデヴィッド・ゴードン・グリーン、オリジナル版『サスペリア』(1977)のジェシカ・ハーパー、『シカゴ7裁判』(2020)のマーク・ライランス。原作はカミーユ・デアンジェリスの同名小説で、脚本は『胸騒ぎのシチリア』(2015)『サスペリア』(2018)のデヴィッド・カイガニックが執筆した。

映画『Bones And All(原題)』は2022年11月23日に米国公開予定

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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