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「なぜスーサイド・スクワッドをR指定にしなかった」─ 『ゴーストライダー2』監督、アメコミ映画を「退屈」と指摘する理由

マーベル
Photo by Stefan Scheele https://www.flickr.com/photos/spscheele/5435748481/ Remixed by THE RIVER

ここ十数年において、「アメコミ映画」の認知度は急激に上昇、更に言うならば「マーベル映画」がおよそ一つのジャンルとして語られる節を感じるほどの地位を獲得した。数十年にも及ぶコミック・ブックの歴史蓄積を裏打ちとする力強いストーリー/キャラクター設計を下敷きとし、大規模な予算と共に豪華俳優をふんだんに起用したマーベル映画は、現在のハリウッドにおいてこの上なくゴージャスなシリーズだ。

故に、こうしたコミック原作映画においては様々な議論が起こるものである。2017年から2018年に渡る年末年始には、女優ジョディ・フォスターと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(2014,2017)監督のジェームズ・ガンによるそれぞれの持論のぶつかり合いが大きな話題となった。

過去にマーベル映画を手掛けた者でさえ、昨今の巨大なヒーロー映画ブームには一言を挟みたいようだ。Comicbook.comは、ニコラス・ケイジ主演のマーベル原作映画『ゴーストライダー2』(2011)ブライアン・テイラー監督の率直な意見を伝えている。

マーベル映画がさっぱり理解できないですよ。正直に言うと、どうも長すぎるし。慎重に言いますが、とにかく性に合わない。退屈だし、別に面白いとも思わない。よく出来ているなとは思うんですよ。アクションもすごく良いですし、技術面もずば抜けている。僕が大好きな役者もたくさん出ている。でも、どうもダメでね。」

ブライアン監督は、このブームそのものを否定しているわけではない。「僕は小さい頃、コミックを読んで育ちました。スーパーヒーローもコミックも大好きですよ」と加えている。

ブライアン監督が手がけた『ゴーストライダー2』、および2009年の『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』などは、確かにコミック・ブックの見開きアクション的なダイナミズムを持ち味としていた。監督は、「コミックを読むような感覚を与えてくれるコミック映画があったら、すごく楽しいと思うんですが」との意見も語っている。

R指定アメコミ映画がもっと作られるべき

更にブライアン監督がその持論を向けるのは、ようやく認可を得つつある「R指定のコミック映画」だ。現在監督は、著名コミック・アーティストのグラント・モリソン原作ドラマ「Happy!」を手がけている。誤射によって殺害されたはずの元警部が、目が覚めると”ハッピー”と名乗るお喋りな青いユニコーンの幻覚につきまとわれるという、ダーティー・アクションを糖衣にくるんだようなR指定作品だ。

「例を挙げると、僕はR指定映画を作るのが好きなんです。でも、R指定のコミック映画は少ないでしょう。『LOGAN/ローガン』(2017)と『デッドプール』(2016)は凄かった。R指定とコミック映画は相性も良いし、上手くいくと思うんですよね。何故『スーサイド・スクワッド』(2016)はR指定じゃなかったのか。どう考えてもR指定で作るべきでしょう。

ブライアン監督は、映画やドラマに最も重要な要素は”原作”やキャラクター、ましてやジャンルではなく、常にストーリーラインであると指摘する。

「素材の問題ですよ。ジャンルなんてどうでもいいんです。コメディでも良いし、ホラーでもラブストーリーでもスーパーヒーロー映画でも、西部劇でもい。ジャンルなんて僕は気にしません。フレッシュで、面白い素材であれば良い。」

Source:http://comicbook.com/marvel/2018/01/06/ghost-rider-spirit-of-vengeance-brian-taylor-marvel-studios-comments/
http://www.syfy.com/happy/about

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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