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『ワンハリ』リック・ダルトンの劇中劇「賞金稼ぎの掟」ドラマ化、実現目前 ─ タランティーノが執筆、やる気充分

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

クエンティン・タランティーノ監督による『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、レオナルド・ディカプリオ演じるテレビスター、リック・ダルトンの代表作として語られた西部劇ドラマ「賞金稼ぎの掟(Bounty Law)」が、『ワンハリ』を飛び出して本当にドラマ化を果たすかもしれない。それも、タランティーノ監督自身の手によって。

『賞金稼ぎの掟』のドラマなら、僕はやりたい。(準備または製作には)1年半はかかると思います。」タランティーノ監督は米Deadlineのインタビューで、このように並々ならぬ熱意を語っているのだ。「『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で登場したものだけど、ただの映画のいち部分に過ぎないものだという風には考えていません。」

となれば、気になるのはレオナルド・ディカプリオ再起用についてだが、これは分からない。というのも、以前から「賞金稼ぎの掟」ドラマ化の夢を公言していたタランティーノは、「レオナルドがやりたがってくれるとは思えないですね。別の誰かをキャスティングするのか…もしも彼がやってくれたら最高なんですけど」と再起用を諦めていたこともあるからだ。この度のインタビューでも、「リック・ダルトンがジェイク・ケーヒルを演じる話ではなくて、ちゃんとジェイク・ケーヒルの物語だ」と語っているから、やはり別のキャスティングで想定しているように考えられる。タランティーノは続ける。

「着想はどこかと言うと、『荒野の一つ星』(1967)や『アウトロー・ガン』(1968)、「ライフルマン」(1958-1963)、「拳銃街道」(1957-1962)をたくさん観て、こういう作品の30分番組っていうのが、リックが出ていた『賞金稼ぎの掟』っていう考え。もともと気に入っていたけど、本当に夢中になっちゃった。30分で劇的な物語をやるというコンセプトです。観れば、“うわぁ、22分の間にものすごいストーリーが進むな”って思うはず。

で、実現できるかなと思って、結局30分エピソードを5本分書いていました。だから、やるつもり。それに自分で監督もする。

2019年の夏、『ワンハリ』の世界にすっかり魅了されたファンにとっては嬉しい知らせだろう。既に全5話のエピソードを書き上げて熱意たっぷりのタランティーノは、自身にとっても夢の企画「賞金稼ぎの掟」が放送・配信できるなら、「Netflixでやるのも悪くない」「Showtimeでも、HBOでも、Netflixでも、FXでもいいですね」と、ともかく実現させたくてたまらない様子だったのだ。

タランティーノは、『ワンハリ』本編を大ボリュームの4時間に拡大したカットを「もしかしたら、1年経てば、たぶん観られるかも」との示唆も行ったばかり。映画監督業からの引退も予告しているタランティーノだが、こと『ワンハリ』への情熱は引き続き格別の様子だ。

リック・ダルトンと1969年アメリカ特集

Source:Deadline

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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