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『スター・ウォーズ』批判のフィン役ジョン・ボイエガ、ディズニー幹部と面会 ─ 「とても誠実な話し合いだった」

ジョン・ボイエガ John Boyega

『スター・ウォーズ』フィン役のジョン・ボイエガが、自身の出演した『フォースの覚醒』(2015)から『スカイウォーカーの夜明け』(2019)を批判したのち、ディズニー幹部と面会していたことがわかった。米The Hollywood Reporterにてボイエガ自身が語っている。

2020年9月、ボイエガは『スター・ウォーズ』3部作について「黒人キャラクターを必要以上に大々的に売り出しておいて、それなのに脇に追いやる。そんなことはしないで欲しい」と述べ、劇中での扱いの変化や、人種差別に基づくバッシングを受けたことなどのフラストレーションを明かしていた。そののち、ボイエガはディズニーの幹部から連絡を受けたという。「とても誠実で、率直な話し合いでした」とボイエガは振り返っている。

どのように物事を見ていたのか、彼らの視点からの説明をきちんと受けましたし、一方で僕がどんな経験をしたかをお話しすることもできました。僕は今、自分のキャリアについて隠し事をしたくないんです。それがたとえば、撮影監督やプロデューサーを目指している、次の人々の助けになるだろうから。誰かがこういうことを言い出したからといって、この手の話題がタブーになったり、見て見ぬふりをされたりしないことを願います。」

『スター・ウォーズ』での経験から、ボイエガは自身の製作会社・UpperRoom Productionsを設立。「自分のキャリアや、自分が得た権利をもって、機会を増やすことに(製作会社を)使いたい」と語る。ここでいう「機会」とは、『それでも夜は明ける』(2013)のスティーヴ・マックイーン監督とタッグを組んだ最新作『Small Axe(原題)』の撮影でボイエガ自身が体験したような経験を指している。「今までの現場では一度も会ったことがなかったような人々だけれど、黒人のみんながたくさんいた。みんながそのことに驚いていたんです」。

ボイエガは自分自身について、「今までこの業界にいたような、本当のことは言わず、ロサンゼルスを攻撃しないというタイプの人間ではないし、そういうふうには振る舞いません」と話している。「こっそりうまくやるためにシステムに合わせようとするのは、僕のやり方じゃない。誰もが正直に、オープンに話していいんです。対立したり、無礼であったりする必要はありません。だけど、お互いについて本当に理解する機会だと思う」。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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