『スター・ウォーズ』ジョン・ボイエガ、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に賛辞 ─ 「キャラクターに特別な瞬間が与えられた」

『スター・ウォーズ』シリーズのフィン役で知られるジョン・ボイエガが、マーベルドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)の取り組みに賛辞を寄せた。米National Public Radioに登場したボイエガは、ハリウッドの巨大スタジオによる有色人種のキャラクターの描き方について、再び自らの考えを語っている。
2020年9月、ボイエガは『スター・ウォーズ』における有色人種の扱い方に苦言を呈し、「黒人のキャラクターを必要以上に大々的に売り出しておいて、それなのに脇に追いやる、そんなことはしないで欲しい」と話していた。このインタビューは世界規模で話題を呼んだが、ボイエガの「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に対する目線も当時から一貫している。
「今、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を観た多くの人が、ファルコンがより重要な存在となったことにコメントしています。彼ら(マーベル)は見事に彼を育て上げたし、僕もすごく良いことだと思う。つまり、キャラクターに特別な瞬間が与えられた、ということです。」
ボイエガが強調するのは、『スター・ウォーズ』にせよ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」にせよ、ディズニーという巨大スタジオが手がける大作であること。そこで重要なのは、キャラクター単体ではなく、作品がキャラクターにどのような意味付けを行うかなのだ。
「良いキャラクターになるかどうかは、どんな瞬間を与えてもらえるかにかかっています。たとえば、(『アベンジャーズ/エンドゲーム』で)キャプテン・アメリカがサノスの軍隊と対面する瞬間は、それぞれのキャラクターに与えられたもの。人々はその話をするわけだし、その瞬間は誰かの手で書かれたものです。キャラクターを重要な存在にするという目的で作られたものなんですよ。」
つまり『アベンジャーズ/エンドゲーム』のキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースと同じく、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではファルコン/サム・ウィルソンに“特別な瞬間”が与えられた。ボイエガは、こうしたマーベルの取り組みを高く評価しているようだ。
ちなみに今回、ボイエガは『スター・ウォーズ』を公に批判したことの真意も語っている。「触れにくいものについて議論したいと思った。時にあっさり片付けられ、時に自己中心的な振る舞いとされるものに目を向けてほしいと思いました」と述べて、一連の問題をセットで俳優陣と議論し、スタジオの幹部やプロデューサーとも話し合ったことを明かしたのだ。「僕は同じ問題について議論したかったんです。みんな、僕と同じことに気づいていますから」。
Source: National Public Radio