Netflix映画降板のジョン・ボイエガ、製作側とトラブルの噂が浮上 ─ 公式声明は「家庭の事情のため」

2021年6月、Netflixの新作映画『Rebel Ridge(原題)』を降板したジョン・ボイエガに、製作側とのトラブルがあったという報道がにわかに話題を呼んでいる。米The Hollywood Reporterが報じた。
『Rebel Ridge』はアメリカにはびこる構造的な不正を描くスリラーで、監督は『グリーンルーム』(2015)のジェレミー・ソルニエが務める。撮影は2021年5月に始まっていたが、ボイエガは6月上旬にプロジェクトを離脱。当時、Netflix側は「(ボイエガの)家庭の事情のため」と発表した。しかし今回、複数の関係者は、ボイエガの降板には異なる理由があったと証言している。
報道によると、ボイエガは作品の脚本から自分自身の待遇まで、あらゆる不満を抱えていたとのこと。撮影中、ボイエガが降板する決め手となるような出来事はまったくなかったというが、「ボイエガは撮影中の現場をただ去っていった」という。製作チームがホテルにボイエガを探しに行ったところ、すでにチェックアウトしていることがわかった、と伝えられているのだ。
主演俳優が撮影中の映画を自分の意志で降板することは極めて珍しいが、それは降板の場合、保険の問題が発生することが多いため。Netflixのオリジナル映画を統括するスコット・スタバー氏、共同CEOのテッド・サランドス氏もボイエガを説得したが、結局は実らなかったという(ただし米IndieWireは、サランドスは関与していなかったとの情報も入手している)。
しかしながら、ボイエガのエージェントであるフェミ・オーガンス氏は、「一連の噂はまったくもって事実でないと断言できる」として、これらの報道を完全否定した。ボイエガ自身しか関与していない家族の問題が理由であることに違いはなく、ボイエガとNetflixは今後も関係性を継続する、と記したのである。事実、降板の発表時には、Netflix側も「ジョン・ボイエガ率いる(製作会社)UpperRoom Productionsとのパートナーシップ継続に期待します」とコメント。なお監督のジェレミー・ソルニエ側からは、現在に至るまで一切の声明文が出されていない。
ボイエガの降板を受け、『Rebel Ridge』の撮影は中断を余儀なくされ、多くのスタッフが現場から解放されたとのこと。Netflixは新たな主演俳優の検討を進めているが、撮影の再開は2022年初旬となる計画だ。Netflixは本件についてボイエガへの訴訟に踏み切ることはないとみられるが、業界の関係者は、「今後(ボイエガが)なんらかの責任を負う可能性はある」と証言した。
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Sources: The Hollywood Reporter, IndieWire