【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン2第7話、ブラック・ノワールの◯◯は◯◯から着想を得ていた

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン2第7話のネタバレが含まれています。
第7話でブラック・ノワールが見せたその意外な姿とは、チョコ菓子アーモンドジョイを口に含むやいなや戦闘能力を失い床に倒れ込んだこと。“セブン”の裏切り者として“ヴォート社”に収監されていたスターライト(エリン・モリアーティ)が隙を見て脱走を試みた際に、ブラック・ノワールが立ちはだかり、容赦なく襲う。その圧倒的な強さに気絶しかけるスターライトだが、そこにクイーン・メイブ(ドミニク・マケリゴット)が登場。取り出したアーモンドジョイをブラック・ノワールの口に無理やり押し込むと、生気を失ったようにブラック・ノワールが倒れ込んでしまうのだ。
ブラック・ノワールの弱点がナッツアレルギーだったとは、意外な事実なのではないだろうか。実はこの設定、演者であるミッチェル自身からインスパイアされたものだったという。
このたび米Cinema Blendに登場したミッチェルは、「私のクリプトナイトを世界にさらしたことは正直に言って興味深いものでした」と話している。“クリプトナイト”とは、DCコミックスのスーパーヒーロー、スーパーマンの弱点である放射性同位体のこと。それから転じて「致命的な弱点」のような意味で使われる。こう話すミッチェルは「あれ(倒れ込む場面)が表すものはとても重要なことなんです」と続ける。
「アレルギーは現に、人間にすごく深刻に影響を与えるものなんです。こういうのって、スーパーヒーローに関して言えばテレビや映画ではあまり見られないことじゃないですか。これをノワールに組みこめば、ある意味共感を持たせられますし、(彼が)周りと同じなんだと感じさせられると思うんです。」
ところで、ショーランナーのエリック・クリプキによれば、「ブラック・ノワール=ナッツアレルギー持ち」という設定を実際に決定したのは、シーズン1のプロモーションイベント時なのだそう。「ネイサン・ミッチェルがすごく重度のナッツアレルギー持ちだということをその時に知りました」と米TV Lineにクリプキは話す。「カール(・アーバン、ブッチャー役)が私に“ブラック・ノワールに弱点を与えるべきですよ”って言ってきて。それで最高なアイデアだと思ったんです」と経緯を明かした。打倒“セブン”を掲げる“ザ・ボーイズ”のリーダー、ブッチャー役のカール・アーバンが発案者なのは、なんとも皮肉なことではあるが…。
ちなみに、ブラック・ノワールが口にしたアーモンドジョイは、シーズン2の第4話で登場している。謎のスーパーヒーロー“リバティ”探しの旅に出たヒューイとスターライトが自販機の前で会話を交わす場面。そこでは、スターライトがアーモンドジョイを大好物と言いながら頬張るのだ。さて、今やブラック・ノワールの弱点を知ったスターライト。もし今後ブラック・ノワールと戦闘する時が来たら、自身の特殊能力よりもアーモンドジョイをまず先に繰り出すのだろうか。
Source: Cinema Blend, TV Line