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マーベル『ブラックパンサー』米国で超ヒットの予感高まる ― 『デッドプール』の記録しのぐ可能性も

©MARVEL STUDIOS 写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバースの最新作、映画『ブラックパンサー』が米国にて超絶ヒットを記録する可能性が高まっている。
2018年1月8日(現地時間)、前売り券が発売されるやいなや、そのセールスは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を超えてマーベル・シネマティック・ユニバース史上最高額に達したという。日本でもこれから熱い視線が注がれるであろう本作、今のうちからきちんとチェックしておこう!

『デッドプール』超え、初動1億5,000万ドルの可能性も

マーベル映画で初めての黒人ヒーローによる単独映画となる『ブラックパンサー』は、主要キャスト&スタッフにハリウッドで活躍する黒人クリエイターたちが揃ったことでも話題の一作だ。白人の観客層はもちろん、あらゆる有色人種から高い注目を集める本作は、果たしてどのような興行成績を収めることができるのか?
2018年1月25日(現地時間)、The Hollywood ReporterVarietyDeadline誌など米国の複数メディアが、その初動成績についての予測を報じた。

THR誌、およびVariety誌は、『ブラックパンサー』が米国で公開される2月16日(現地時間)からの4日間で1億~1億2,000万ドルの興行収入が見込まれると予想している。本作が公開された直後の月曜日、2月19日は祝日のプレジデント・デー(ワシントン大統領の誕生日)。映画館には、いつもより多くの観客が詰めかけると予想されている。

2月公開の映画、およびプレジデント・デー直前に公開された映画のうち、興行収入で史上最高の記録を誇っているのが映画『デッドプール』(2016)だ。R指定にもかかわらず、驚くべき人気を獲得した本作は、公開後4日間で1億5,210万ドルを記録したのである。

しかしDeadline誌は、『ブラックパンサー』が『デッドプール』の記録に届く可能性を否定していない。同誌は、4日間の興行収入が1億ドルを超えることは「間違いない」として、1億5,000万ドルを突破するという予測が存在することを明らかにしている。その根拠とみられるのが、アフリカ系アメリカ人の約半数が『ブラックパンサー』に高い興味を示しているという数字なのだ。

ここで改めて整理すると、『ブラックパンサー』は2月16日の米国公開後、4日間で1億~1億5,000万ドルの興行収入が予想されているわけだ。
この数字が驚くべきものであることは、2017年の『スパイダーマン:ホームカミング』が1億1,700万ドル、『マイティ・ソー バトルロイヤル』が1億2,200万ドルという初動成績を米国で示したことからも一目瞭然だろう。かたや超人気ヒーローのリブート作、かたや『マイティ・ソー』シリーズの完結編という作品と、ニューヒーローの単独映画第1作『ブラックパンサー』が肩を並べることになりそうなのだ。
ちなみに、ほぼ同じ条件だった『ドクター・ストレンジ』(2016)は、ベネディクト・カンバーバッチというスター俳優を主演に迎えて、初動成績は8,500万ドルを記録している。もっともブラックパンサーは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で登場済みなので、その点が有利に働いているという側面もあるだろう。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー
主演は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』につづいてチャドウィック・ボーズマン、脚本・監督は『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)のライアン・クーグラー。サウンドトラックは、現在最も注目されている黒人ラッパーのケンドリック・ラマーがプロデュースしている。

Sources: https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/black-panther-tracking-heroic-100m-us-debut-1078222
http://variety.com/2018/film/news/black-panther-box-office-tracking-1202676677/
http://deadline.com/2018/01/black-panther-projected-to-open-to-120m-150m-over-four-days-1202269373/
©MARVEL STUDIOS 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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