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【レビュー】マーベル『ブラックパンサー』最速感想が到着!「この映画は文化的な事件」深いテーマで現実に響く ― 海外評価、ヴィランにも絶賛

©MARVEL STUDIOS 写真:ゼータ イメージ

エリック・デイヴィス氏(Fandango)
「『ブラックパンサー』は非凡なる――MCU版ジェームズ・ボンドです。こんなスーパーヒーロー映画は観たことがありません。大胆で美しく、そして激しい。従来のマーベル映画とは異なる深みと神秘性も備えています。100%アフリカン、そして最高にカッコいい。
一番素晴らしかったのは、家族の絆や部族を守ることについて、かくもエモーショナルで複雑なストーリーが展開されること。マイケル・B・ジョーダンへの絶賛が相次ぐでしょうが、私のお気に入りはダナイ・グリラとブラックパンサーの妹、レティーシャ・ライト(シュリ役)でした。
最後に、『ブラックパンサー』は観客の映画です。大勢と一緒に観てください、盛り上がることでしょうから。壮大で、フィメール(女性)・ファーストの映画。大ヒットして、未来のさらに優れた表現への道が開かれることを願います。」

いつものマーベル映画とは違う…!?

たとえばMCU作品の感想で、ウィリアム・シェイクスピアの名作戯曲『ハムレット』が引き合いに出されることがあっただろうか。Variety誌のラミン・セトゥーデー氏は、『ブラックパンサー』について「マーベル・スーパーヒーロー映画の『ハムレット』。それほど画期的な作品でした」語っているが、これは本作がいかにMCUで異質な輝きを放っているかを象徴しているだろう。

以下では本作のテーマや背景、そして同時代性などに言及されている感想の数々を連続でご紹介したい。しばらくコメディ路線が続いたMCUだが、やはり『ブラックパンサー』は、その大きな転換点となる作品なりそうだ。なにせ、従来のMCU作品には批判的なのだと思しき人物も、今回は好意的なコメントを寄せているのである。

ロス・コーネット氏(ScreenJunkies)
「『ブラックパンサー』は私たちの求めていたすべてです。スマートで、エモーショナルで、よくできたストーリー。そして、非常に美しい。 理屈抜きのファイト/アクションシーンがあるマーベル映画にして、さまざまなレベルで成功した作品です。優れたストーリーに豊かな演技、複雑な関係性のリアルなキャラクター、そして現実に通じる課題。」

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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