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マーベル『ブラックパンサー』監督、インフィニティ・ストーンの「最後の1つ」を語る

ブラックパンサー
Black Panther (2018) Directed by Ryan Coogler ©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

映画ブラックパンサーは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の直前にあたるつながる作品だ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、これまでのMCU作品に登場してきたインフィニティ・ストーンを求めて、闇の帝王サノスが地球に襲来。史上最強のヴィランを、スーパーヒーローが団結して迎え撃つことになる。

では、そんなキーアイテムを『ブラックパンサー』のライアン・クーグラー監督はどのように捉えていたのか……? 英IGNのインタビューでは、本作とインフィニティ・ストーンの関係が率直に語られている。

注意

この記事には、マーベル・シネマティック・ユニバースの過去作品および映画『ブラックパンサー』のネタバレが含まれています。

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『ブラックパンサー』ソウル・ストーンはどこに?

スペース・ストーン、リアリティ・ストーン、タイム・ストーン、パワー・ストーン、マインド・ストーン。これまでのMCU作品には、合計で6つあるらしいインフィニティ・ストーンのうち、5つまでが登場してきた。ちなみに、最後に所在が明らかになったのは『ドクター・ストレンジ』(2016)に登場したタイム・ストーンである。
では、“最後の1つ”であるソウル・ストーンはどこにあるのだろうか? これまでMCUファンの間では、やれ『スパイダーマン:ホームカミング』に登場するのではないか、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ではないか、いや、『ブラックパンサー』で初登場となるワカンダにあるのでは、という推測が繰り広げられてきたのである。

ところが、とうとう『ブラックパンサー』にもソウル・ストーンは登場しなかった。『マイティ・ソー バトルロイヤル』で扱われなかった時点で「『ブラックパンサー』までお預けか……」と予想していたファンはさぞ驚いたことだろう。では、なぜ本作にもソウル・ストーンは登場しなかったのか……。ライアン監督の答えは、あまりにも真っ当である。

「コミックのファンとして、インフィニティ・ストーンは大好きですよ。ただ、ワカンダにはすでにヴィブラニウムという固有のものがありますからね。そっちが十分に特別ですから、そこへ特別なものをさらに入れるのは良くないと思ったんです。ワカンダを描いたり、登場させた物をきちんと扱うには、1つのマクガフィン(編注:ストーリー上効果を発揮する仕掛けやアイテム)にこだわるべきだ、それがアイテムを特別なものにするんだと。だから、はっきり言って(インフィニティ・ストーンを)登場させなくてもよかったんです。(マーベル側が)ストーンを出したがっていたわけでもなかったので。」

改めてストーリーを振り返ってみれば、『ブラックパンサー』にソウル・ストーンを登場させるのは難しいという判断には十分納得できるだろう。冒頭シーンから物語のクライマックスに至るまで、ストーリーのカギを握るのは、そしてワカンダや登場人物にとって大切なのはヴィブラニウム(およびハート型のハーブ)なのであり、しかもその役割はインフィニティ・ストーンよりもはるかに現実的(あるいは政治的)なものだったのである。少なくとも本作の展開上、実はソウル・ストーンでした……というツイストを用意するのは得策ではなかったはずだ。

しかしながら、マーベル・スタジオはインフィニティ・ストーンの“最後の1つ”を『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』まで伏せておくという選択をしたわけである。サノスはおろか観客ですらその正体と場所がつかめないという状況は、同作のストーリーを牽引するミステリ要素として重要である可能性も否めない。しかし、それならばなぜ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の予告編でヴィランたちはワカンダに現れているのか……?

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国の映画館にて公開中
いよいよインフィニティ・ストーンをめぐっての戦いに突入する、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。

Source: http://uk.ign.com/articles/2018/02/16/black-panther-director-answers-our-big-infinity-stone-question
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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