Menu
(0)

Search

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』11月11日公開決定、予告編到着 ─ 「フェイズ4」最終作、ネイモア初登場

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が、2022年11月11日に日米同時公開されることが決定した。2022年7月23日(米国時間)のサンディエゴ・コミコンでは予告編映像&ポスタービジュアルが初公開されている。

なおマーベル・スタジオによると、本作は『ブラック・ウィドウ』(2021)に始まったMCU「フェイズ4」の最終作となる。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

前作『ブラックパンサー』(2018)は米国を中心に世界的ヒットを記録した、MCUの歴史に残る重要作。ブラックパンサー/ティ・チャラは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でも活躍し、今後の鍵を握る重要人物となる予定だったが、演じるチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に逝去。マーベル・スタジオはティ・チャラ役に新たな俳優をキャスティングしないことを決定し、続編も当初の計画から大幅に変更された。

アイアンハート、ネイモアほかMCU初登場

公開された予告編は、ティ・チャラ不在のワカンダ王国を生きるナキアやシュリ、オコエ、ラモンダらを捉えた映像や、美しい海の風景、ある女性の出産、そしてワカンダのものらしき船舶を急襲する軍人の姿などで構成されている。前作の大きな見どころだった、ワカンダの国王親衛隊ドーラ・ミラージュの集団戦、さらに都市部でのカーチェイスといったアクションにも注目だ。

とりわけ押さえておきたいのは、ドラマ「アイアンハート(原題)」に先がけて登場するアイアンハート/リリ・ウィリアムズ(演:ドミニク・ソーン)と、コミックの人気キャラクターである海底王国アトランティスの主・ネイモア(演:テノッチ・ウエルタ)の初登場だ。ドーラ・ミラージュの精鋭部隊「ミッドナイト・エンジェルズ」も登場するようで、その一員を、ドラマ「I May Destroy You(原題)」(2020)で脚光を浴びた気鋭俳優ミカエラ・コールが演じている。それぞれがどのように物語に関わるかが、“その後”のワカンダの運命にも繋がっているはずだ。

予告編の終盤には、アンジェラ・バセット演じるラモンダの「私は世界で最も強い国家の女王。私たちの家族はすべて消え去った。まだ私がすべてを捧げていないとでも?」という力強く痛切な声が聞こえるほか、おそらく亡き国王となったであろうティ・チャラの画も見ることができる。そして映像を締めくくるのは、ブラックパンサーのスーツを身にまとった何者かの姿。本作が『ブラックパンサー』の物語を継承し、未来へとバトンを手渡す一作であることは間違いないだろう。

なお今回の予告編に使用されている楽曲は、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ「No Woman No Cry」のTemsによるカバー・バージョンと、ケンドリック・ラマー「Alright」のマッシュアップ。人生の旅路を描き、亡き者を弔い、未来への希望を歌う力強さは、早くも本作のテーマやメッセージを先行して届けているかのようだ。

前作から続投する出演者は、シュリ役のレティーシャ・ライト、ナキア役のルピタ・ニョンゴ、オコエ役のダナイ・グリラ、エムバク役のウィンストン・デューク、アヨ役のフローレンス・カサンバ、 エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマン、ラモンダ役のアンジェラ・バセットほか。監督・脚本のライアン・クーグラー、共同脚本のジョー・ロバート・コール、音楽のルドウィグ・ゴランソンも前作から復帰する。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日より全国公開

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly