【ネタバレ】『ブラック・パンサー/ワカンダ・フォーエバー』ラモンダの◯◯への反対と監督による説得

この記事には、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のネタバレが含まれています。

『ブラック・パンサー/ワカンダ・フォーエバー』ラモンダ役アンジェラ・バセット、死ぬ展開に反対していた
ティ・チャラの急死によって悲しみに暮れるワカンダ。女王ラモンダのもとで立ち直ろうとする中、海の王国タロカンの支配者ネイモアがワカンダの領内に侵入する。ヴィブラニウム探知機を開発した天才科学者リリ・ウィリアムズや囚われたシュリをめぐって2国間の緊張は高まり、ついに戦争へと発展。ネイモアの奇襲を受けたラモンダは、リリを守ろうとして命を落としてしまう。
米IndieWireのインタビューの中で、「ラモンダの死と、それが作品の将来に何を意味するか?」と聞かれたバセット。当初ラモンダが殺される展開に納得できず、ライアン・クーグラー監督に異を唱えていたことを明かした。
「私は反対しました。『ライアン、何してるんですか?なぜ?ひどく後悔することになりますよ!ラモンダの死を悔やむことになります。みんな動揺しますよ』と伝えたんです。」
するとクーグラーは、「アンジェラ、わかってる、わかっていますよ。でも聞いて下さい、この世界で死ぬことは、本当に死ぬことではない。そういう意味じゃないんです」と説明。これを受けてバセットは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で“指パッチン組”が復活したことを振り返り、ラモンダが戻ってくる可能性があると考えたようだ。「あらゆるクレイジーなことが起こり得るのです」。
クーグラーが説明したように、ワカンダの世界における「死」は本質的な終わりを意味するものではない。第1作『ブラックパンサー』(2018)では、王位継承の儀式で先王ティ・チャカ(ジョン・カニ)が登場し、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では儀式の先でキルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がシュリ(レティーシャ・ライト)を待ち受けていた。さらに、ネイモアとの最後の戦いではラモンダがシュリを訪ね、「私たちの復讐に国の人々を巻き込んでいはいけない」と思いとどまらせる。こうして亡くなったラモンダが、シュリを兄ティ・チャラと同じ気高く生きる道へと導いた。この世界では肉体的に亡くなっても、その魂は生き続けるのだ。
なお『ブラックパンサー』続編については、アイデアがあることは明かされているものの、実現するかどうかは現時点で未知数だ。もし3作目の製作が決定すれば、ラモンダが再登場する可能性も十分にあるだろう。
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Source:IndieWire