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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』大ヒットスタート予想、2022年マーベル映画最高との分析とその理由

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日の日米公開後、MCU作品としては今年一番のヒットスタートが見込まれているようだ。米Box Office Proの見立てによると、初週末(3日間)の米興行収入予想は1億8,000万ドル〜2億2,500万ドル。最終的な国内累計興収は4億4,500万ドル〜5億9,000万ドルとされた。

Box Office Proがまとめた同作に対するポジティブ要素には、まず前作『ブラックパンサー』(2018)の大ヒットがある。「ブラックカルチャーとスーパーヒーロー表現の分岐点」をもたらしたとされる前作は、初週末2億ドル、国内累計では7億ドルに至った。米史上では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『タイタニック』(1997)を超え第6位に食い込んでいる。

また、先に公開された予告編への反応や、チケットの前売状況も好調であることも、ヒットの兆候としてとらえられているようだ。

これは非情な見方のようにも思えるが、主演チャドウィック・ボーズマンが亡くなったことによって、「彼への追悼と彼の遺産を、誰もが共有して経験できるというマーケティング」への期待があるという点も、観客の足を運ばせる要素と見られた。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.

一方でチャドウィックの死は、本作の興業に不確実性をもたらす要素ともされている。「チャドウィック・ボーズマンの死には敬意を表しつつも、結局のところ、客観的視点から予測を立てることが難しい要素」との見解だ。『ダークナイト』(2008)のヒース・レジャー、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)のポール・ウォーカーのように、主演級俳優が映画公開前に亡くなった例とは異なり、本作のように逝去した主演俳優不在のまま製作される大作映画は前例がないためである。

他のネガティブ要素として、2022年に公開されたMCU全2作、つまり『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』『ソー:ラブ&サンダー』の評価がまちまちであること、およびDisney+ドラマシリーズの多数追加にも伴うマーベル作品そのものへの飽和状態からも、レビューや口コミの評判次第ではライト層へ影響が生じる懸念があるとされた。

主にこのような理由によって、本作の初週末記録は1億8,000万ドル〜2億2,500万ドル、国内累計は4億4,500万ドル〜5億9,000万ドルの着地の見込みとなった。初週末成績予想は前作『ブラックパンサー』実値とほぼ同等であるが、前作国内累計が7億ドルであったことをふまえると、やや控え目な予測となっている。

なお、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は初週末1億8,742万ドル、累計4億1,133万ドル、『ソー:ラブ&サンダー』が初週末1億4,416万ドル、累計3億4,325万ドル(いずれも米国内)だった。2022年のMCU作品としては最高記録になると見込まれているようだ。

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日、日米同時公開。

Source:Box Office Pro

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューさせていただきました。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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