Menu
(0)

Search

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』キャスト陣、撮影前にチャドウィック・ボーズマンのお墓参りをしていた

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、2020年8月にこの世を去った、ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンに捧げる一作だ。キャスト&スタッフが最も重要視していたのは、チャドウィックに対してきちんと敬意を払うことだった。

Ebonyでは、ナキア役のルピタ・ニョンゴが、本作に撮影に先駆けてチャドウィックのお墓参りをしていたことを語っている。当時、それぞれが自身の弔い方をチームの中に持ち込んでいたそうだ。

「私たちは日常的に(チャドウィックの)精神を思い出していましたし、それぞれが彼に対する敬意の払い方を発見していました。[中略]撮影が始まる前、彼のお墓に行きました。みんなで出演者として訪れたんです。彼に会ったことのない、新しいキャストも一緒でした。それが、この旅路を続けるための、私たちなりの方法だったんです。」

当時を振り返って、ニョンゴは「彼の精神を証明できるものを、私たちは何も持っていないと思っていました。そこで、彼の存在を私たちの中心にすることを考えたんです」と語る。監督・脚本のライアン・クーグラーは、実際にチャドウィックの写真を入れたネックレスを作り、毎日身に着けていたそう。ワールドプレミアの会場でも、クーグラー監督はそのネックレスを首から下げていた。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios

また本作のラインプロデューサーは、撮影のスケジュールなどを管理するコールシート(香盤表)に主役の名前を入れないことを提案。シート上は出演者欄に一人目の名前がなく、二人目から始まる仕様になっていたという。そのことを聞かされ、ニョンゴは思わず涙したという。「誰もがチャドウィックと一緒に作りたいと思っていました。[中略]私たちは堂々と、はっきりと彼に敬意を払ったのです」。

シュリ役のレティーシャ・ライトも、撮影当時を振り返り、「彼がよりよい場所にいると知りながら、それでも私たちと、私と一緒にいてほしいと思っていました」と語る。

「けれども私は、この映画をチャドへのラブレターとして考えました。すべてのシーン、すべての台詞に対して、彼が私に望んでくれた人生、そして彼自身が生きた人生への思いを目一杯込めたのです。大変な作業でしたが、私たちはいつも常に悲しみ、お互いに支え合っていました。全員のエネルギーと愛情、力を物語に注ぎ込んだのです。」

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より全国公開

あわせて読みたい

Source: Ebony

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly