『ブラックパンサー』続編、目的はチャドウィック・ボーズマンの「光を持ち続けること」 ─ ナキア役「精神的にも感情的にも正しい」と心境

映画『ブラックパンサー』(2018)で知られる俳優チャドウィック・ボーズマンがこの世を去って8ヶ月。俳優としてたくさんのレガシーを遺したチャドウィックの意思を受け継いで、現在マーベル・スタジオは『ブラックパンサー2(仮題)』の製作を進めている。
こうした中、『ブラックパンサー』でナキアを演じたルピタ・ニョンゴが、チャドウィック不在で続編が製作されることへの心境を吐露。米Yahooのインタビューにて語っている。
「“続投が楽しみですか?”とよく聞かれますが、“楽しみ”なんて言葉はないです。『ブラックパンサー2』についてはとても物思いにふけりますし、よく考えています」。ニョンゴは現在の胸の内をこのように明かす。「彼がいない撮影現場に入ることがどのようなものなのか、想像し始めることさえ出来ていません」。
その一方で、ニョンゴは「けれど私たちには、同じ思いを持ち、心の底からの悲しみを同じく抱えるライアンというリーダーがいます」とも語っており、『ブラックパンサー2』に続投するライアン・クーグラー監督に信頼を置いている。
クーグラー監督はチャドウィック不在での続編製作について、その行く末を尋ねられてきたひとり。過去には、「自分のキャリアで一番辛い」と悲しみを語る時もあれば、「愛された人を失ってもなお、先に進まなくてはいけない」と製作に前向きな考えを明かしてもいた。そんなクーグラー監督と共に前に進み始めるニョンゴは、続編が果たす意義、そしてそのためのアプローチについて語っている。
「彼(クーグラー)のアイデア、そして2作目を再構築する方法は、キャストとして、世界として経験した喪失感をとても尊重しているものになっています。続編を作るのは精神的にも感情的にも正しいことだと思います。そして願わくば、私が楽しみにしているのは、皆が再び集まり、彼(チャドウィック)が私たちと一緒に始めたことに敬意を払い、続編を通して彼の光を持ち続けること。彼は私たちにたくさんの光を残してくれたので、私たちはその光を浴びることになるでしょう。それは確かです。」
チャドウィックの死後、ニョンゴのほかにもシュリ役のレティーシャ・ライトやキルモンガー役のマイケル・B・ジョーダン、ウカビ役のダニエル・カルーヤら共演者が、それぞれの思いを語ってきた。いずれのキャストからも、第2作に関して否定的な発言は聞こえてこない。それは、ニョンゴが話しているように、亡きチャドウィックに「敬意を払い、光を持ち続ける」、つまり彼の存在を継承するためだからだろう。チャドウィックが演じたティ・チャラには、代役が立てられないことが判明済み。ニョンゴら共演者が、チャドウィックのレガシーを伝えることになる。
Source: Yahoo