『ブラックパンサー』エムバク役俳優、続編では悪役として参戦希望 ─ マーベルのヴィランが「カッコいい」考察語る

マーベル映画『ブラックパンサー』(2018)でワカンダのジャバリ族リーダー・エムバクを演じたウィンストン・デュークは、続編『ブラックパンサー2(仮題)』のヴィランに、エムバクこそが適任であると考えているようだ。
ワカンダ王国のジャバリ族は、王家とは距離を置き、山奥で暮らしている。ティ・チャラの国王即位に異議を唱えたエムバクは、ティ・チャラに決闘を挑み、互角の戦いを繰り広げた。決闘には敗れたものの、部族を守るリーダーとして大きな存在感を示している。そんなエムバクはこれまでに、ワカンダの王座を狙い世界支配を企むエリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)や、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)では最凶最悪の強敵サノス軍とも戦っている。果たしてワカンダの戦士として祖国を守ってきたエムバクが、これからヴィランになり得るのだろうか。
「『ブラックパンサー2』のヴィランは誰になってほしいですか?」という米ScreenRantの質問に対して、デュークは「エムバクですね」と一言。その理由として「エムバクはヒーローですけど、多くのことを抱えているんですよ。偉大なヴィランって、独自の見方で物事を見ていると思うんです。自分の状況をはっきりさせている」と述べている。筋を通す性格のエムバクは、ジャバリ族の伝統を継承するという確固たる信念を持っており、ワカンダ王家から距離を置くことでジャバリ族なりの平和を保っているのだ。デュークの見解によると、エムバクのキャラクター性はヴィランと共通するものがあるという。
「これまでのMCUのヴィランが皆カッコいいのって、そういうことなんですよ。ロキは自分なりに考えて、味方と敵になる時を選びますよね。サノスだって自ら定義した力を常に持っているじゃないですか。それが彼の最大の強みですよ。リング(インフィニティ・ストーン)でもなく、スーパーパワーでもなく、戦闘能力でもなく。覚悟を決めて、『これがおれの正義だ』って。
彼が悪い男だからということではなく、究極の正義とバランスを追求していたからなんです。それって、悪いことではない。彼が自分でそう定義しているんです。マーベルの偉大なヴィランたちって、必ずそういう力があるんですよ。だから、どんなこともできる。」
肝心の続編でのヴィランについては、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長いわく「決定済み」とのこと。しかし米The Hollywood Reporterによると、デューク自身は続編についてまだ何も知らないという。「どこに進むのか、今は待っている状況ですね。何も見てないし、聞いてもないし、言われてもないですよ」。それでもデュークは、続編でのエムバクの活躍に期待しているようで、「マーベルがエムバクに投資して、とても大胆な物語を描いてくれると信じています」と語っている。ちなみにエムバクといえば、原作コミックでは「マンエイプ」と呼ばれる強力なヴィランなのだが……。
前作に引き続きライアン・クーグラーが脚本・監督を務める続編には、ティ・チャラ/ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマン、ナキア役のルピタ・ニョンゴ、オコエ役のダナイ・グリラ、シュリ役のレティーシャ・ライト、エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマン、ラモンダ役のアンジェラ・バセットらが続投する見込みだ。
映画『ブラックパンサー2(仮題)』は2022年5月6日に米国公開予定。
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Source:ScreenRant,THR