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フレディ・マーキュリーを分解する ─ 『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック魂の役作りを支えた2人の存在

ボヘミアン・ラプソディ
© 2018 Twentieth Century Fox

『ボヘミアン・ラプソディ』で、フレディ・マーキュリーの魂をその全身に宿してみせたラミ・マレックの偉業は、映画を鑑賞された方ならもうご存知の通り。実に1年にも及ぶ役作りに誠心誠意尽くしたラミの努力の賜物ほかならないが、その裏側にはラミを支えたコーチの存在もある。ピアノ・コーチのロブ・プロイス氏、およびムーブメント・コーチのポリー・ベネット氏が米Varietyに登場している。

演奏しているように見せる

ラミにピアノの弾き方を指南したロブ氏も、長年のクイーン・ファン。「今では、あの役にはラミ以外考えられない」と語るロブ氏は、「(ピアノの)演奏の仕方だけでなく、”演奏しているように見える”方法も示した」という。この指導のおかげでラミは、ライヴ・エイドの「ボヘミアン・ラプソディ」ピアノ演奏シーンで印象的な両手を交差させる弾き方をマスターした。

ロブ氏は、映画の影響で「小さな子どもたちがベッドルームに戻って、ヘッドフォンでクイーンのレコードを聴いてくれたらいいな」と願っている。ちなみに、ラミ本人が来日記者会見で「こんなに難しいことがあるのか」と語っていた、ピアノ下に寝そべって逆さまに弾くシーンについては「あれは私が教えたものではない」のだとか。

ボヘミアン・ラプソディ
© 2018 Twentieth Century Fox

フレディの動きを叩き込む

ムーブメント・コーチとしてフレディ・マーキュリーの独特の動きをラミに教えたポリー・ベネット氏は、「私の仕事は、フレディ・マーキュリーを偉大で特別で個性的たらしめるものを分解することでした」と語っている。フレディのパフォーマンスには、彼が取り組んでいたボクシングなどの影響が染み込んでいる。ポリー氏はこうした動きのひとつひとつをラミのマッスルメモリーに叩き込んだ。「全ての動きには心理的要因がある」と語るポリー氏にとって、ムーブメント・コーチとしての仕事の喜びとは「分析し、再現するための実用的な方法を見つけ出すこと」だという。

ラミ・マレックは、記者会見時に「僕はフレディをコピーしようと思ったことはありません。フレディ・マーキュリーの進化を突き止めようとしたのです」と語っていたが、これはロブ氏およびポリー氏の両コーチによる論理的なレクチャーによる影響なのかもしれない。「毎日絶えず取り組み、帰宅してからも続けました。プロとして努めた次第ですが、フレディという人間に対して裏切りがないよう、称えたいという思いでした。」

ラミ・マレックはこの映画のフレディ・マーキュリー役で、ゴールデン賞ドラマ部分の主演男優賞にノミネートされている。

Source:Variety

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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