ブラッド・ピット、F1映画で本物のF1カーを操縦へ ─ 『トップガン マーヴェリック』監督最新作、F1イギリスGPで撮影敢行

『ブレット・トレイン』『バビロン』と話題作への出演が続くブラッド・ピットが、『トップガン マーヴェリック』(2022)のジョセフ・コシンスキー監督とタッグを組むF1映画(タイトル未定)で、実際にF1カーを操縦する方針だという。
2023年5月4日(米国時間)に開催されたイベント「F1 Accelerate Summit」に、コシンスキー監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが登壇し、撮影開始が近づく本作のビジョンを語った。司会のウィル・バクストン氏がその様子をTwitterにて報告している。
本作はピット演じる元F1レーサーが、新人たちとともにレース界の競合と競い合うストーリー。F1世界王者に7度輝くルイス・ハミルトンがプロデューサーとして脚本の監修に携わっているほか、F1カーのデザインはメルセデスが担当している。
最も驚くべきは撮影で、キャスト&スタッフは2023年7月7日~9日に開催される2023年のF1イギリス・グランプリに「11番目のチームを作って」登場し、会場であるイギリスのシルバーストン・サーキットのコース上で撮影を実施するという。ピットをはじめとする俳優がコックピットに座り、実際にF1カーを操縦する。その後、撮影は年末にかけて行われるということだ。
ピット演じる俳優陣が、本当に「11番目のチーム」としてレース中に撮影を敢行するのか、あるいはレースの前後の時間に撮影を実施するのかは明かされていない。ただし、F1グループCEOのステファノ・ドメニカリ氏も「(製作陣が)実際にレース・イベントに参加する初めての映画になる」と発言。「実施面では(レースが)侵される部分もあるのでコントロールは必要だが、“止まらないF1”を新たな形で示すことができる」と期待を寄せていた。
『トップガン:マーヴェリック』で実際に俳優を戦闘機に乗せたコシンスキー監督は、以前、このF1映画にも同じ方法で挑むことを予告していた。「『トップガン』のようなインカメラで撮影し、本物を追求した映画に観客が反応しているのを見ると、そのアプローチが上手くいき、評価されていることを実感します。[中略]F1も同じアプローチで、リアルのレースと本物の車で撮影し、それを映像に収めようと考えています」。
なお、コシンスキー監督が最も参考にしているのは、ジョン・フランケンハイマー監督の『グラン・プリ』(1966)。製作陣は「史上最もリアルで、最も感動的なレース映画」を目指すということだ。
出演者はブラッド・ピットのほか、チームメイト役に「スノーフォール」(2017-2023)『デンジャー・ゾーン』(2021)のダムソン・イドリス。脚本は『トップガン マーヴェリック』のアーレン・クルーガーが執筆している。配給はAppleが務め、Apple TV+での配信前に30~60日間の劇場公開が全世界で行われる予定だ。
What an honour to host the final panel of the day at #F1Accelerate with movie royalty Jerry Bruckheimer and Joseph Kosinski. Their F1 movie sounds incredible. They’re creating an 11th team and filming on track and on event from Silverstone to the end of the year. pic.twitter.com/fPAn2rJVoS
— Will Buxton (@wbuxtonofficial) May 4, 2023
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Source: Will Buxton, Variety, Autoweek