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ニック・フューリー役サミュエル・L・ジャクソン、MCU卒業の可能性は ─ 待望の主演作「シークレット・インベージョン」控えて

シークレット・インベージョン
(c) 2022 Marvel

ここ数年、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では劇的な世代交代が進んでいる。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンスが去ったのと同じく、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ではガモーラ役のゾーイ・サルダナやドラックス役のデイヴ・バウティスタがMCUを卒業する意志を明言したのだ。

では、開幕作『アイアンマン』(2008)からキーパーソンであり続けてきたニック・フューリーサミュエル・L・ジャクソンの今後やいかに。2023年には待望の主演作「シークレット・インベージョン」を控えるが、予告編で気になるのは「最後の戦いだ」との台詞。映画『マーベルズ』にもフューリーは登場するものの、もしや卒業の時が近いのではないか……。

Empireでは、サミュエルの口から、そんなファンの心配を吹き飛ばすようなコメントが飛び出した。「僕は彼(フューリー)を演じるのが大好きだし、彼にあらゆる可能性が開かれていること、彼にも人生があることが大好き」だと言う彼は、今後のMCUへの参加についてもこう述べているのだ。

まだ終わりじゃなければいいなと思います。現在のMCUの新章にも、僕はまだフラフラと出たり入ったりすることになるでしょうね。どうにかして、なんらかの形で。」

これまで断続的に、大小さまざまな役回りでMCU作品に出演してきたフューリーは、これからも変わらずMCUの一角を担うことになるようだ。嬉しい“続投宣言”である。

「シークレット・インベージョン」で、フューリーは過激派スクラル人の地球侵略を防ぐため動くことになる。ユニバース屈指の異色作となるSFスリラーだが、製作総指揮を兼任したサミュエルはフューリーの“弱さ”を演じることにもこだわり、それが役者としてのやり甲斐に繋がっていたようだ。1話約1時間、全6話構成のシリーズはかつてない形でフューリーの人物像に迫っていく。

「今回の彼は自分の顔、自分の年齢を見せることになります。誰もが超人だと思っている人物に、人間味を与えるチャンスでした。いろんなことを発見し、新しいことにも挑戦して、彼がどんな人間だったのか、彼の仕事がいかに私生活を乗っ取ったかを徹底的に描くことができました。」

同じく製作総指揮のジョナサン・シュワルツも、“弱さ”を描くことにこだわったこと、それが「シークレット・インベージョン」をMCUでも独特な作品たらしめたことを強調している。「ニック・フューリーはただの人間、マリア・ヒルもただの人間。一発の銃弾で死んでしまいかねません。それはMCUにはいつもあることではないですし、そういう緊張感や恐怖、弱さを描くことは本当に刺激的でした」。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は2023年6月21日(水)よりディズニープラスにて独占配信

Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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