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『TENET テネット』ケネス・ブラナー、英首相ボリス・ジョンソン役に ─ 新型コロナ感染拡大、第一波の戦いを描く実話ドラマ

ケネス・ブラナー ボリス・ジョンソン
Melinda Seckington https://commons.wikimedia.org/wiki/File:KennethBranaghApr2011.jpg | Foreign, Commonwealth & Development Office https://www.flickr.com/photos/foreignoffice/41099455635/ | Remixed by THE RIVER

新型コロナウイルスの感染拡大と、イギリス政府や医療関係者の戦いを描く新作ドラマ「This Sceptred Isle(原題)」にて、『TENET テネット』(2020)のケネス・ブラナーが英首相ボリス・ジョンソンを演じることがわかった。米Varietyなどが報じている。

イギリスは新型コロナウイルスの感染拡大にいち早く対応を開始し、2021年1月24日現在、3度目のロックダウンを実施している。本作は感染拡大の第一波当時に焦点を当て、ジョンソン首相やイギリス政府に起こった出来事を描く物語。ウイルスの脅威や、パンデミックに対する医療関係者の対応が、政府内部や保健省などの関係者、国内の病院や養護施設による証言に基づいて描かれるという。なお、ジョンソン首相自身も2020年3月に新型コロナウイルスに感染しており、一時は集中治療室に入っていた。

シリーズは全5話構成で、全話の脚本・監督をマイケル・ウィンターボトムが務める。『グアンタナモ、僕達が見た真実』(2006)『マイティ・ハート/愛と絆』(2007)『24アワー・パーティー・ピープル』(2002)といった実話映画を数々手がけ、『イン・ディス・ワールド』(2002)ではベルリン国際映画祭の金熊賞に輝いた名匠だ。

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製作にあたり、ウィンターボトムは「新型コロナウイルスの感染拡大の第一波は永遠に記憶されることでしょう。見えない敵と戦うために国が一丸となり、またコミュニティの大切さを人々がかつてないほど意識した時でした」とコメント。「このシリーズには、ボリス・ジョンソン首相から最前線で働く医療従事者の方々まで、数え切れないほどの真実の物語が織り込まれます。ウイルスから私たちを守ろうとしている科学者や医師、ケアワーカー、政治家たちの取り組みを振り返ることになります」。

ボリス・ジョンソンを演じるケネス・ブラナーは、『TENET テネット』や『ダンケルク』(2017)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)などの大作映画に出演しているほか、『オリエント急行殺人事件』(2018)『マイティ・ソー』(2011)『シンデレラ』(2015)などで監督としても活躍。イギリスを代表するシェイクスピア俳優であり、映画でも自身の主演・監督による『ヘンリー五世』(1989)が高い評価を受けた。

シリーズの共同脚本を担当するのは「クックー」(2012-2019)のキーロン・クイルケ。製作総指揮はウィンターボトムと「TRUE DETECTIVE」(2014-)のリチャード・ブラウンが務める。撮影は2021年初旬に始まり、英Sky局にて2022年秋に放送予定だ。

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Sources: Variety, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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