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EU離脱でイギリス映画界に重大危機 役者や映画業界人らも反発する理由とは

さらに、国境を超えて物を移動させることのハードルが高くなれば、映画を輸出入する機会が減る可能性もある。過去10年間でイギリス映画の40%がEU諸国に輸出されたことを考えると、事態を重くとらえるのも納得できるというものだ。

名優マイケル・ケインはEU離脱に賛成派。 http://www.express.co.uk/news/politics/637024/Sir-Michael-Caine-Brexit-EU-referendum-faceless-dictators
名優マイケル・ケインはEU離脱に賛成派。
http://www.express.co.uk/news/politics/637024/Sir-Michael-Caine-Brexit-EU-referendum-faceless-dictators

EU離脱、その後

イギリスがEUを離脱した場合、EU加盟国と貿易をつづけるには再び協定を結び直さなければならない。

たとえば、アイスランド・ノルウェー・リヒテンシュタインが参加する欧州経済領域(EEA)に新たに加われば、イギリスは再びEUの単一市場に参入することができる。しかし、EEAの参加国がEU加盟国と貿易を行う際にはEUの法律に従わなければならず、しかもEEAの参加国はEUの政策決定にはほとんど関与できないという。

一方でEEAのような枠組みを利用しない場合、イギリスは各国と二国間協定を結び直すことになる。しかし、これには大きな手間と時間を要するため、その間の世界経済にどんなことが起こるかはわからない。

『不安定』こそが危機

本記事に記したことは、今のところすべて予測にすぎない。本当にイギリスがEUを離脱するかどうかもまだわからない。いきなりイギリス映画が作られなくなったり、外国で配給されなくなることはおそらくないだろう。

それでも確実なのは、こうした予測が可能になるほど、現在のイギリスが非常に不安定な状況にあるということだ。そして、この不安定な状況はいつまで続くかわからない。それは、すなわち業界がつねに最悪の状況を想定しなければならないということだ。たとえば映画・ドラマ業界の場合なら、あらかじめ数年間の計画をしっかり固めることになるだろう。危機はいきなり襲いかかってくるのではなく、すでに少しずつ忍び寄ってきているのかもしれない。

source:
http://www.screendaily.com/territories/uk-ireland/eu-referendum-result-devastating-for-uk-film-and-tv/5106192.article
https://variety.com/2016/biz/global/brexit-seven-likely-consequences-u-k-film-tv-industry-1201803039/
http://www.hollywoodreporter.com/news/brexit-is-major-blow-film-906085
https://www.theguardian.com/film/2016/jun/24/less-cash-fewer-movies-meltdown-how-brexit-may-affect-the-british-filmhttp://diamond.jp/articles/-/93510

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューさせていただきました。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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