『ブレット・トレイン』タンジェリン&レモン役、「言った言わない」でインタビュー中も揉める

伊坂幸太郎によるベストセラー小説『マリアビートル』を原作にしたハリウッド映画『ブレット・トレイン』が2022年9月1日より日本公開となる。伊坂幸太郎の小説といえば、クセの強いキャラクターたちがたくさん登場することで人気で、『マリアビートル』の蜜柑と檸檬も大人気キャラクターだ。
蜜柑と檸檬は兄弟のような殺し屋コンビだ。檸檬は「きかんしゃトーマス」が大好きで、何事もトーマスのキャラクターに例える癖がある。そんな原作設定をそのままに、レモン(檸檬)役をブライアン・タイリー・ヘンリーが、タンジェリン(蜜柑)役をアーロン・テイラー=ジョンソンが演じる。
映画版でも小説同様、喧嘩がするほど仲が良い2人にインタビューを慣行。終盤、「言った言わない」で若干揉める2人のコンビっぷりを動画でご覧いただきたい。
『ブレット・トレイン』レモン役ブライアン・タイリー・ヘンリー、タンジェリン役アーロン・テイラー=ジョンソン 単独インタビュー
── どうも!実は東京からつないでいます。コンニチハ!
アーロン:ワーオ。
ブライアン:コンニチハ!
──ありがとうございます。本作『ブレット・トレイン』でのお二人のコンビっぷりは最高でしたね。もともとお知り合いだったのですか?
アーロン:いいえ、知り合いではなかったんです。ブライアンの役者としての仕事ぶりは知っていて、彼が演じた役のことはとても尊敬していました。めちゃくちゃ才能豊かだなと思っていたから、(共演相手として)安心して任せられると思いました。
実際に会ってみると、すぐに意気投合して、絆も深まりました。おかげでキャラクター作りがうまく行きましたよ。初対面の時点から、友情が発展したって感じ。毎日一緒に撮影できて楽しかったです。パンデミックの最中だったから、明るく楽しくやりたくてね。
ブライアン:そうだね。お互いのことを気にかけあっていたからこそ、役がしっかりしたかな。個人的に仲良くなりましたからね。だからこそキャラクターに深みが出ました。
セリフのほとんどはアドリブ的でした。ザックが書いた脚本も素晴らしかったけれど、僕たちでキャラクターに新しいレイヤーを加えて、真の兄弟のように繋がっているところを見せたかったんです。僕たちは劇中で喧嘩したり、からかいあったりしているけど、普段の僕とアーロンもマジであんな感じ(笑)。観客がそんな風にキャラクターに反応してくれたら嬉しいです。
──今、手元には日本語の原作本があるのですが……。
ブライアン:ワーオ!
──日本ではとても有名な一作です。もうレモンとタンジェリンについてよく知っている観客も多いわけで、彼らはついにその実写版を確かめに劇場に行くことになりますね。その点、おふたりは本当に素晴らしい仕事をなさったと思いますよ。演じる際に、境界線といいますか、「ここは越えないようにしよう」とか「これは守ろう」みたいなことはありましたか?
ブライアン:(笑)。境界線などなかった!(爆笑)
アーロン:越えなかった線はないね!すべての境界線を飛び越えて、そしてさらに越え続けた。
ブライアン:いやー、監督のデヴィッド・リーチがね、僕たちがレモンとタンジェリンに持ち込んだものを気に入ってくれて。確かに彼らはソシオパス的な殺し屋なんだけど、観客には好きになってもらいたくて。ブラザーフッドはリアルに見せたかったし、ニコイチ感を出して、ふたりで一緒に犯罪の世界を生きているように見せたかった。観客が一緒に“乗車”していると感じてほしくてね。
さっきも言ったように、レモン役のアーロンとの関係性がしっかりしていたからうまくいった。やっぱり、観客が“愛”を感じてくれたのが嬉しいですね。僕とアーロンがお互いを思い合っているからこそ、僕たちのキャラクターに感情移入できるんだと思います。それを反映したかった。

──初期の脚本はもっとダークで、R指定だったと聞きましたが、結果的に明るくなりましたね。その過程で、あなたたちのキャラクターにも変化はありましたか?
アーロン:それは、現実世界がね……。撮影はパンデミック中だったから、世の中が暗かった。そんな中での仕事でしたから、ユーモアや明るさ、喜びを見出したんです。中でもユーモアを推しました。ここまでコメディ全開になるとは思っていなかったですけどね。すべての要素が誇張されていて、明るくて面白い。デヴィッド・リーチが創造した、誇張された世界観です。
確かに役は進化して成長していきましたね。大胆な選択をして、それらが落ち着いたんだと思います。僕も本作を観て、冒頭からラストまで大笑いでした。そういうことができたのは、素晴らしいことだと思います。
──ところで、おふたりは日本に来たことはありますか?(※このインタビューは、アーロン・テイラー=ジョンソンの来日発表前に行われた)
アーロン:まだ行ったことはありません。ずっと行きたいなと思っていたら、もうすぐ行けることになりました。楽しみです。
ブライアン:僕抜きで行くみたいですね。このインタビューの後に喧嘩だな。君が日本に行くなんて、今知ったんですけど。僕も行きたかったんですけど。
アーロン:言ったじゃーん!忙しいんでしょ?どんどん映画出てるじゃん。彼は引っ張りだこだからね。僕は時間があるからさ。そういうことだよ(笑)。
ブライアン:あーそうかよ。
映画『ブレット・トレイン』は2022年9月1日、日本公開。
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