絶対に新幹線を降りたいブラッド・ピット VS 絶対に復讐したい殺し屋 ─ 『ブレット・トレイン』バトル映像

伊坂幸太郎の大ベストセラー小説『マリアビートル』をハリウッド映画化した『ブレット・トレイン』より、ブラッド・ピット演じる不運なレディバグがブリーフケースを巧みに操り、身に覚えのない殺し屋からの壮絶な攻撃を交わす様子を切り取った本編映像が到着している。
世界一運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超高速列車でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。簡単な仕事のはずが、次から次へと乗ってくる身に覚えのない殺し屋たちに命を狙われ、降りたくても、降りられない。最悪な状況の中、列車はレディバグと殺し屋たち、10人を乗せたまま終着点・京都に向かう。しかし乗り合わせたはずの10人は、偶然ではなく、仕組まれた罠だった。やがて明らかになっていく、殺し屋たちの過去と因縁。そして終着点で待ち受ける世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デスと対峙したとき、思いもよらぬ衝撃の展開が待ち受けていた……。
復帰にふさわしい簡単な仕事として、レディバグは気合たっぷりに東京発・京都行の超高速列車に乗り込み、早速お目当てのスーツケースを見つける。「俺に運が向いてきたかも」と早々に仕事を終え、品川駅で早速降りようとするレディバグに、突如、強い復讐心に燃えたメキシコNo.1の殺し屋ウルフ(バッド・バニー)がナイフで襲い掛かってくる。胸にナイフが突き刺されるも、携帯電話が盾となって命拾い。
男が誰かも分からず、恨まれることに身に覚えのないレディバグは、なぜ自分が狙われるのかが全く分からない。しかしそんなことはお構いなしに、「人生を返せ」「復讐しに来た」と執拗に攻撃を畳みかけてくるウルフ。「お前誰だよ?」「ちょっと落ち着いて話し合わないか?」「どこにいようと追い詰める」「なんで?」「貴様の人生を潰してやる」「だから誰なんだよ!?」。一心不乱に襲いかかるウルフとは裏腹に、レディバグはどこかとぼけたやり取りをしながらブリーフケースを巧みに操り、男からの壮絶な攻撃を交わす様子が、クールでスタイリッシュなアクションシーンとして描かれている。
レディバグになぜか強い恨みを抱いている殺し屋ウルフを演じたのは、バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)。ウルフ役について、当初は白髪混じりの老人の配役を考えていたデヴィッド・リーチ監督だが、キャスティングディレクターの紹介で引き合わされた時、「それが一変した」と言う。「彼の演技を見たことがある人なら分かると思いますが、何事にも心を込めて取り組んでいます。だから、復讐に燃えるのではなく、愛に燃えるようなキャラクターにしたんです」とバッド・バニーが演じたからこそ成立したウルフについて明かしている。
そして、「バッド・バニーにあの役を演じてもらうことで、キャラクターの人間らしさが際立ちました」「ウルフとレディバグが殴り合っている時でさえ、キャラクターの感情が伝わってきます」と言い、「これは闘いの振り付けをどのように用いるかを示す良い例ですよ。レディバグは混乱していて、防御の動きの中でも、この男が誰でなぜこのようなことが起こっているかを見極めようとしています。一方ウルフは、失ったものに対して抑えきれない怒りに支配されてしまっています」と語っている。それぞれの戦いのスタイルの中にそれぞれ違ったストーリーやユーモアを込める、リーチ監督ならではのアクション演出方法に注目しよう。
映画『ブレット・トレイン』は、2022年9月1日(木)より全国の映画館で公開。
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