スピルバーグ監督、ブラッドリー・クーパー主演の『ブリット』復活映画、脚本が進行中

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのロケット役でお馴染みのブラッドリー・クーパーが主演を務め、名匠スティーブン・スピルバーグがメガホンを取る『ブリット』の新映画企画に進捗が見られたようだ。スピルバーグ作品に長年関わっている映画プロデューサー、クリスティ・マコスコ・クリーガーが英GamesRadar+のインタビューにて明かしている。
本企画は「キング・オブ・クール」スティーブ・マックイーン主演、刑事アクションの革命的存在としても評される1968年の作品『ブリット』を元に、主人公フランク・ブリットの新たなストーリーを描く作品。リメイクやリブートではなく、主人公ブリットをクーパーが演じ、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)でアカデミー賞脚本賞に輝いたジョシュ・シンガーがペンを執ることなどが第1報では明かされていたが、全米脚本家組合(WGA)と全米俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキにより遅れが生じていた。
本企画でもプロデューサーとして関わるクリーガーいわく、現在スピルバーグとシンガーは脚本を執筆中とのこと。スピルバーグもクリーガーも複数のプロジェクトを同時に抱えているため、本企画が次回作になるとは言い切れないようだが、現時点では製作が進行している模様。「非常に面白い作品になりそうです」とコメントしている。
クーパーといえば、長編監督第2作であり、世界的指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインをクーパー自身が演じているNetflix映画『マエストロ』の配信がスタートしたところ。スピルバーグはクーパーやマーティン・スコセッシらとともに製作に名を連ねており、先日開催されたプレミアにも姿を見せていた。
スピルバーグは、監督作『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)『フェイブルマンズ』(2022)を経て、「これから何をしたらいいのか分からない」と若干燃え尽き状態に陥っていた様子で、「今年いっぱい使って、次やることを探し出すことを探し出すことが最大の課題」とも漏らしていたことも。しかし、『ナポレオン』の伝記映画をTVシリーズで製作したり、宇宙人との遭遇を描くドキュメンタリーシリーズを手がけたりと、とてもスランプとは思えない猛烈な仕事ぶりだ。『ブリット』新企画もクーパーとの強いパートナーシップが発揮される強力な一作となることだろう。
Source:GamesRadar+