『バンブルビー』続編はオプティマス・プライムとのバディ映画を検討中 ─ トランスフォーマー版『リーサル・ウェポン』のアイデア

2018年12月、実写映画『トランスフォーマー』今後の予定として、サイバトロンの司令官であるオプティマス・プライムの単独映画が検討されているとの情報が飛び出していた。米メディアにこう語っていたのは『トランスフォーマー』映画全作を始め、数々の有名ハリウッド映画のプロデューサーとしてハリウッドでは重鎮として知られるロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ氏。
オプティマスは大人気のキャラクターとあって期待したいところだが、ロレンツォ氏はこの時既に「何となく、”オビ=ワン・ケノービの映画を作ろうよ”っていうのに似てるんです。オビ=ワンで物語を作れるかなぁ、っていう。簡単にはいかないでしょう」と難色を示していた。
その後、オプティマス単独映画企画はどうなったのだろうか。『バンブルビー』のプロモーションのためロレンツォ氏が来日されたため、THE RIVERでは御本人に直接話を聞いてみた。どうやら現在では、単独映画としてのアイデアは見送られているらしい。

オートボット版『リーサル・ウェポン』?
── オプティマス・プライムの単独映画を検討していると聞きましたが本当ですか?何でも、オビ=ワンの映画を作るくらい難しい、と仰っているとか。
全くその通りです。だからオプティマスの単独映画をやるつもりはありません。『バンブルビー』の続編で、オプティマスとバンブルビーの2人を描くことを考えています。そうすれば、バンブルビーがオプティマスを小突く、みたいなことが出来るでしょう。
── つまり、史上初のオートボットのバディ映画になりそうですね。
そうなると良いですよね!だってバディ映画って、マーベル映画などでもやっていないですよね。だからすごく面白くなると思います。僕は昔『リーサル・ウェポン』もやっていたので。いわば、ダニー・グローバーがオプティマスですよ。バンブルビーに”Oh, no no no no…”みたいな。
実はね、『バンブルビー』の映画が作られると聞いて、オプティマスはどう思っているだろうか、って考えていたんですよ。バンブルビーはオプティマスのサイドキック(相棒)なはずだったのに、“なぜ私じゃないんだ!”って。だから『バンブルビー』で彼を細かく描いたように、オプティマスのことも描いてやりたいんですよ。
マイケル・ベイ監督によるこれまでの『トランスフォーマー』映画シリーズと違って、『バンブルビー』ではオートボットたちが初期アニメ作品やオモチャのようなテイストで昔懐かしく描かれている。海外メディアでは「これぞ観たかったトランスフォーマー映画だ」と大絶賛だ。ドラマ面ではバンブルビーの”ドジでやさしい”一面を掘り下げ、まるで『E.T.』(1982)をも彷彿とさせる心温かい感覚を創り上げることに成功。ロレンツォ氏は、こうした成功を受けて、オプティマスも同様に”humanise”(=人間味のあるように)したいとヴィジョンを聞かせてくれた。
既に「バンブルビーがオプティマスを小突く」といった楽しみなコンセプトも浮かべているロレンツォ氏。この楽しみな続編が実現するかは、まずは『バンブルビー』の成功にかかっている。日本では2019年3月22日(金)より公開。劇場で応援だ!
『バンブルビー』公式サイト:https://bumblebeemovie.jp/