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【ネタバレ】映画『キャプテン・マーベル』は、スタン・リーにいかに敬意を表したか

©THE RIVER

『スパイダーマン』や『X-MEN』など数々のスーパーヒーローを生み出し、現在のマーベル・コミックスにおける伝説を創り上げた1人であるスタン・リーが95歳でこの世を旅立ったのは2018年11月12日のことだった。スタンリーは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画にカメオ登場として劇中のどこかで必ず姿を見せるのがささやかなお楽しみ。2019年3月公開の『キャプテン・マーベル』は、スタンの没後としては初めてのMCU作品となった。

マーベルは、『キャプテン・マーベル』を通じて劇場から天国に向けてスタンに心のこもったメッセージを届けている。スクリーンに不意に現れる演出に、思わず涙ぐむファンも多い。このトリビュートはいかにして創り上げられていたのか。マーベル・スタジオ製作社長ケヴィン・ファイギが、米Entertainment Tonightに明かしている。

この記事には、『キャプテン・マーベル』のネタバレが含まれています。

THANK YOU, STAN

劇場が照明を落とし、いよいよ本編が始まる。コミックのページをパラパラとめくるような映像に、観客の興奮を囃し立てるようなおなじみの音楽が聞こえ始める。『MARVEL STUD10S』のオープニング・ロゴの内側にモンタージュ的に映し出されるのはマーベル・ヒーローたち…ではなく、スタン・リーの様々な姿だった。見慣れたサングラス姿で、いたずらっぽいような、ワイルドな笑顔を浮かべ、まるで走馬灯のように駆け巡る。最後には画面が暗転し、「THANK YOU, STAN 」のメッセージが映し出される。本作が「本編が始まる前から泣ける」と言われるのはこのためだ。

このトリビュートは、どのようにして決まったのだろうか。ケヴィン・ファイギによれば、オープニング・ロゴでスタン・リーへのトリビュートを贈ろうと決まったのは、「亡くなられて直ぐのこと」だという。

「(追悼のために)何をするか、どうやるのか、あるいは、何かを発売するのか、オンラインで公開するのかを考えていました。それから、あの方に敬意を払うやり方は、彼がご存命だった頃に試みていた形であるべきじゃないかとの考えに至ったんです。つまり、映画です。

スタン・リーは、2017年末にも「東京コミコン」のため来日し、日本のファンとも交流している。MCU映画が公開する度に話題を呼び、人々はいつからか、スタンとて有限の命を抱える人間であることを忘れかけていた。その思いはファイギにも共通していた。

「頭の中にいつもありました。”その日”がいずれやってくるのなら、── 以前もお話したのですが、実感はありませんでした。127歳くらいで想定していましたから ── 最後に物悲しいことやるのではなく、感動的で、前向きなことをやりたいと思っていたんです。

具体的にどうというより一般的に、スタンは陰鬱なことよりも”祝福”を求めていたことは分かっていました。だから、あの悲しいニュースを知ってから(オープニング・ロゴは)とても、とても早く決まりました。(生前の映像を)集めて、ライアン・マイナーディング率いる視覚効果部門が彼を描いてくれたんです。それが、本編が始まる前に皆さんが目にされた映像というわけです。」

彼らが選んだのは、いつものように「映画」の中でスタンを送り出すことだった。確かに、スタンだって湿っぽいことは好まないだろう。不屈の精神を伝え続けるマーベル映画の中で、スタンの魂は永遠に生き続けるのだ。Excelsior!

『スパイダーバース』からもトリビュート

Source:ET

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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