【ネタバレ】『バンブルビー』メガトロン登場の案あった ─ 監督、「サイバトロン」映画化を希望

映画『バンブルビー』では、『トランスフォーマー』シリーズお馴染みの人気キャラクター、バンブルビーの冒険がたっぷり描かれている。1987年を舞台とした本作は、『トランスフォーマー』初期のアニメ作品を彷彿とさせる要素も多い。監督のトラヴィス・ナイトは、本作にディセプティコンのリーダー、メガトロン様を登場させたがったという。米io9に語っている。
この記事には、『バンブルビー』のネタバレが含まれています。

メガトロンの登場を検討したのは、映画冒頭の惑星サイバトロンでの戦闘シーンでのこと。破壊大帝が到来する様を、トラヴィス監督は『ロード・オブ・ザ・リング』のサウロンに例えている。「あらゆるものを爆破して、全てを灰に葬る」と。
ただしトラヴィス監督は、1987年が舞台の『バンブルビー』にメガトロンが姿を表せない決定的な理由に気づく。『トランスフォーマー』1作目(2007)で、1897年時点でメガトロンは北極圏に落ちて氷漬けになっていることが語られていたためだ。
トラヴィス監督は、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』など1980年代のシリーズ作品からなる「ジェネレーション1(G1)」世代のファンを公言しているとあって、『バンブルビー』のオートボットやディセプティコンたちは当時のデザインを強く意識したものになっている。「サイバトロン星の戦場にG1メガトロンをすごく出したかったんですけど、出来なかったんです。」出来る限りG1要素を登場させたがった監督は、「代わりに大好きなキャラクターを投入しました。」
ちなみに監督は、『バンブルビー』冒頭で描かれた惑星サイバトロン荒廃について、「僕のイマジネーションのまま大スクリーンで少しでも観られて、本当に興奮しました」と手応えを感じている一方、サイバトロンの物語を「一本の映画で観てみたい」とも熱望。
『トランスフォーマー』シリーズのプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラはTHE RIVERのインタビューにて「『バンブルビー』の続編では、是非トラヴィス・ナイトにやって欲しいと思っています」と語っていた。もしもトラヴィス・ナイト監督がもう一本『トランスフォーマー』映画を撮るのであれば、本作が推したG1調デザインで、惑星サイバトロンの戦いがまた観られるかもしれない。
映画『バンブルビー』は2019年3月22日(金)全国ロードショー。
『バンブルビー』公式サイト:https://bumblebeemovie.jp/