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『バットマン vs スーパーマン』コリン・ファレル&ジュード・ロウで計画されていた ─ ジョーカーも登場、『セブン』脚本家らの構想とは

THE RIVER | Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/27995501294/ | Remixed by THE RIVER

DCコミックスの2大ヒーロー、バットマンスーパーマンの対決がスクリーンで実現したのは、2016年『バットマン vs スーパーマン ジャスティスとの誕生』が初めてだった。しかし遡ること約15年、2001年ごろから“対決”の映画化は企画されていたのである。当時の脚本に参加していた、『バットマン フォーエヴァー』(1995)『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997)のアキヴァ・ゴールズマンが米Colliderにて詳細を語っている。

ゴールズマンによれば、ワーナー・ブラザースが『バットマン vs スーパーマン』を企画していたのは2001~2002年ごろ。ゴールズマンは、名作スリラー『セブン』(1995)の脚本家アンドリュー・ケヴィン・ウォーカーによる脚本を引き継ぐ形で執筆にあたったという。いわく、当時は「バットマン役にコリン・ファレル、スーパーマン役にジュード・ロウがキャスティングされていた」。撮影準備段階で実現は断念されたが、ウォーカー&ゴールズマンの脚本は「これまでで一番ダークな」展開だったそうだ。

「物語はアルフレッドの葬儀から始まります。ブルースは恋に落ちて、バットマンを引退する。しかしジョーカーが彼の妻を殺したことで、すべてが嘘だったことが明らかになります。愛情そのものさえ、ジョーカーがブルースを倒すために作り上げられたものだったのです。」

もっとも、この構想が公に伝えられるのは今回が初めてではない。幻の『バットマン vs スーパーマン』については、テロリストに化けていたジョーカーを複雑な立場にあったスーパーマンが守ったゆえに悲劇が起きた、バットマンによる“ジョーカー殺し”をスーパーマンが止めたことが原因だったなど複数の説が語られてきたのだ。いずれにせよ、バットマンに起こる悲劇をスーパーマンが結果的に招いてしまったという構造が対立の根幹だったのである。2001年に発生した米国同時多発テロの衝撃、テロリズムの恐怖が色濃い時期に企画されたゆえ、作品には“9.11のイメージ”が現れていたともいわれる。

今回、ゴールズマンは「当時、あらゆる物語を脚本という形にまとめ上げることができました」と述べ、すでに脚本が完成していたことを示唆した。監督にも『ザ・シークレット・サービス』(1993)『エアフォース・ワン』(1997)などのウォルフガング・ペーターゼンが起用されていたのだ。しかし、それでも企画がそれ以上前進することはなかった。その理由について、ゴールズマンは「観客にせよ、企業にせよ、監督にせよ(企画への)期待があります。僕らが脚本を書いた時点で、その期待が思うように形にならなかったのでしょう」だけ語っている。

Sources: Collider(1, 2), Den Of Geek

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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