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ハリソン・フォード『インディ・ジョーンズ』撮影延期も、今度は犬と金鉱を探る? 新作映画『Call of the Wild』に出演交渉中

ハリソン・フォード
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/33374885042

『インディ・ジョーンズ』『スター・ウォーズ』シリーズなどで知られるハリソン・フォードが、新作映画『Call of the Wild(原題)』に出演交渉中であることがわかった。米Variety誌のほか、複数のメディアが報じている。

本作の原作は、アメリカ人の作家ジャック・ロンドンが1903年に発表した同名小説(邦訳版は『野性の呼び声』光文社古典新訳文庫刊など)。1896~1899年にカナダ・ユーコン準州にて起こったクロンダイク・ゴールドラッシュを背景に、大型犬のバックが過酷な自然や運命の中でそり犬として成長していく物語だ。

ハリソンが出演交渉に入っているのは、犬のバックを最後に飼うことになる、金鉱を求める男ジョン・ソーントン。自然の中でふるまう経験が豊富で、バックに愛情をもって接しながらも力強く引っ張っていく人物だ。過去に小説が映画化された際には、1935年版でクラーク・ゲーブルが、1972年版でチャールストン・ヘストンが演じている役柄である。刊行当時から高く評価されてきた古典作品の映画化というだけでなく、ハリソンにとっては映画史に輝く伝説の名優と名前を並べる機会となる。

『Call of the Wild』で監督を務めるのは、アニメ映画『ヒックとドラゴン』(2010)や『クルードさんちのはじめての冒険』(2013)を手がけたクリス・サンダースで、この作品が実写映画デビューとなる。脚本は『LOGAN/ローガン』(2017)や『ブレードランナー 2049』(2017)のマイケル・グリーンが執筆。全編にわたって重要となるCG表現は、製作を務める20世紀フォックスが有するVFX制作スタジオ「Technoprops」が大部分を担当する。

なおハリソンは、人気シリーズの最新作『インディ・ジョーンズ5(仮題)』の撮影が延期になったばかり。同作は2019年4月から撮影が始まる予定だったが、脚本作業の遅延を受けてスケジュールが変更されている。米国公開日は、当初の予定から1年延びた2021年7月9日となることが発表された
その一方で『Call of the Wild』は2019年12月25日に米国公開が決まっており、撮影は2018年9月に始まる予定。ハリソンが出演交渉に入っていることが『インディ・ジョーンズ5』の予定変更と関係しているのか、それとも無関係なのかはわからない。

ハリソンが本作に出演する場合、彼は『インディ・ジョーンズ』への復帰を前にして、おそらく冒険映画的な要素を多分に含んだ作品に出演することになる。CG合成が多くを占める映画になりそうだが、本作でもハリソンはアクションに臨むことになるのだろうか……?

映画『Call of the Wild(原題)』は2019年12月25日に米国公開予定

Sources: Variety, Deadline, THR
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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