最近のアメコミ映画は「カメオ・ポルノ」? ─ サプライズ登場に頼りすぎの現状をジェームズ・ガンが指摘

最近のアメコミ映画は、ゲストキャラクターがわずかな時間だけサプライズ登場を果たす「カメオ出演」が癖になっているのではないか?マーベル『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで知られ、今ではDCスタジオのリーダーを務めるジェームズ・ガンが鋭い意見を投げかけている。
ガンは現在、新DCユニバースの第一弾映画『スーパーマン:レガシー(原題)』を準備中。この作品からは、すでに数々の登場キャラクターや出演者が伝えられているのだが、一部では「出しすぎではないか」との懸念の声もある。ガンはこれに対し、どのキャラクターもカメオ的な扱いになることはないと宣言している。
ガンはThreadsにて、この話題についてさらに掘り下げて説明している。「そもそも、キャストを広げすぎた映画というのは違う。1人の主人公に対して複数のキャラクターがいるというのは当たり前のこと。むしろそうでない方がおかしい」と、キャラクター数が多くなるのは当然の摂理だと訴えた。
これに対してファンが「ついにキャラクターを“登場時間は10秒だけ”という扱いにしない人が現れてくれた」と反応すると、ガンは以下のように返信している。
「僕はそれを“カメオ・ポルノ”と呼んでいる。最近のスーパーヒーロー映画の最悪な要素のひとつになっている。映画に登場するキャラクターには、ストーリー的にそこにいるべき理由が必須なのだから。」
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思い返せば昨今のマーベル映画やDC映画には、まさに「カメオ・ポルノ」と言い表せる演出も少なくなかった。別作品や別シリーズのキャラクターによるサプライズ的なカメオ登場は楽しいファンサービスになり、話題を起こすことができる。しかし、それが物語の本筋を補強することはないのだし、作品の品質をカメオに頼ることは本質的には正しくないのだろう。
カメオ登場は確かに一時の快楽を与えるのだが、それまでと言えばそれまでである。ガンの「カメオ・ポルノ」という表現はその通りだ。
そもそもカメオ登場といえば、かつてのマーベル映画で「スタン・リーが必ず登場する」といった、極めてささやかなお楽しみ要素だったはず。何事もほどほどにすべきということなのだろう。
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