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『スター・ウォーズ』続3部作は「シリーズの精神捉える」 ― 『最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督、歴史ふまえた再刷新を宣言

ライアン・ジョンソン
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/25070162628/

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』での“新3部作完結”を控えて、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)を手がけたライアン・ジョンソン監督は次のステップへと進み出している。2020年以降に公開される、“続3部作”ともいうべき『スター・ウォーズ』の新たな3部作で製作統括を務めるのだ。

とはいえ、プロデューサーのラム・バーグマン氏が「ゆっくり始めている」と述べていた製作の現状は、もちろんまだまだ序盤。ライアン監督は新たな3部作を手がけるにあたって、大きな問いにぶつかっているという。

『スター・ウォーズ』とは何か?

Los Angeles Times誌のインタビューに登場したライアン監督は、次なる3部作の構想作業について「楽しいですよ」と語っている。

「こんなことを考えています。“スカイウォーカーの物語ではないものにする、よく知られたものとは違うものにする。じゃあ、これは何だ? 『スター・ウォーズ』って何なんだ?”って。あるいは、このシリーズを前進させつつ、それでも『スター・ウォーズ』でありつづけるには何を残さなくてはいけないのか、何を(過去に)置いてくることができるのか。[中略]
『スター・ウォーズ』を蝋人形のような存在にせず、生き生きとしたまま前進させるなら、まだわからないその答えこそが必要なんです。生き生きとした、新しい物語の描き方を発見しなくてはいけません。」

ちなみに英Digital Spyのインタビューにて、ライアン監督は別の角度からこの“問いかけ”を説明している。

「現時点の目的は、子供の頃に『スター・ウォーズ』が感じさせてくれたものについて考えること。それが何だったのかを捉えようとしています。オリジナル3部作で知られたものを必ずしも使わないのだとしたら、『スター・ウォーズ』の精神を捉えるとはどういうことか。『スター・ウォーズ』を知らない子供たちにとって、それはどんな作品でありうるのか。」

こうした発想は、きっと『最後のジェダイ』にも通底するものだろう。明らかにライアン監督は、再び『スター・ウォーズ』をダイナミックに刷新しようとしている。『スター・ウォーズ』の歴史性を踏まえて、現代の、最先端の物語として甦らせるには、そして未来へ繋がるシリーズとして息づかせるにはどうすべきなのか……。

現在、ルーカスフィルムはライアン監督による続3部作、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-)製作チームによる新シリーズなど今後のプロジェクトを次々に計画中だ。
監督の降板が相次ぎ、クリエイターとの不和も伝えられているが、ライアン監督はLA Times誌にて「新しいもの、かつてないものを受け入れないとは思いません。むしろ、『スター・ウォーズ』を前進させる作り手や作家性を積極的に求めていますよ。それがシリーズの生き延びる唯一の方法だとわかっているからです」と述べている。

「“『スター・ウォーズ』が飽きられてしまうと思いませんか?”って聞かれるんですが、その質問は、『スター・ウォーズ』が年に1回開かれる博物館の展示と同じだってことを意味してると思うんです。そのうえで、“『スター・ウォーズ』のこと大好き! よく覚えてるよ!”って言われてるんだとしたら、すぐに飽きられてしまうでしょうね。
けれども、もしも『スター・ウォーズ』がエキサイティングかつ新鮮で、挑戦的で、みなさんを驚かせて、オリジナル3部作と同じ感覚と魅力を持ちながら、常に視覚的にも心情的にも新たな場所へ連れていく、そんな素晴らしくて新しい映画の数々だったら……決して古びたりしません。つまりはそういうことだと思うんです。」

ルーカスフィルムとライアン監督が目指しているのは、『スター・ウォーズ』をひとつのシリーズ/フランチャイズという枠組みからも解放し、ひとつのジャンルへと変化させる道なのかもしれない。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を経て、今後の『スター・ウォーズ』にどんな変化が起こるのか……まだまだ目を離すわけにはいかないだろう。

Sources: LA Times, Digital Spy
Eyecatch Image: Photo by Dick Thomas Johnson

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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