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「マンダロリアン」解雇のジーナ・カラーノ、保守派メディアと協業で映画製作へ ─ キャンセル・カルチャーへの反撃か

Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:SDCC_2015_-_Gina_Carano_(19570433359).jpg CC BY-SA 2.0

特定の政治観・価値観に基づくSNS投稿が物議を醸し、『スター・ウォーズ』実写ドラマ「マンダロリアン」のルーカスフィルムより解雇となったジーナ・カラーノが、アメリカの保守派メディアThe Daily Wireと共に新作映画を製作することが明らかになった。Deadlineが伝え、The Daily Wireも告知している。

The Daily Wireは共和党寄りの保守系ニュースメディアとして知られる。創設者は政治評論家のベン・シャピロで、その政治論が物議を醸すことがある。かつて『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督もTwitterでシャピロを批判したが、別の保守系メディアがガン監督の10年前のツイートを掘り起こし報復したことで、ガン監督は一時解雇の騒動となった。

この度カラーノはベン・シャピロのThe Daily Wireとパートナーシップを結び、新しい映画を製作すると発表。映画の詳細は不明だが、The Daily Wireの会員限定でのリリースとなる。『トマホーク ガンマンvs食人族』(2015)製作のダラス・ソニエも参加するという。

カラーノは以下の声明を発表している。

「The Daily Wireが私の夢を叶えてくださいました。私自身の映画を企画・製作するのです。私の叫び、そして祈りが届いたのです。全体主義のモブたちによるキャンセルの恐怖に生きる人々に、希望のメッセージを直に送ります。私は、今やこれまで以上に自由になった自分の声を利用し始めたにすぎません。他の皆さまも同じようにするよう、刺激を与えられたらと思います。私たちの許可なく、私たちをキャンセルさせない。」

また、The Daily Wireのベン・シャピロも、ウェブサイトにて以下のように記している。

「権威主義的なハリウッドの左翼を侮辱したとして、ディズニーとルーカスフィルムに捨てられた素晴らしい才能を持つジーナ・カラーノとご一緒できるということで、これ以上の興奮はありません。これぞ、The Daily Wireのすべきこと。顧客だけでなく、モブに屈することを拒否するクリエイターに、代替案を提供するのです。」

「ジーナを愛するアメリカ人のもとに、彼女の才能をもたらすつもりです。そして、考え方が違うというだけでキャンセルを続けるハリウッドに見せつけてやるのです。彼らは私たちに、デス・スターを撃ち落とすX-ウイングを作らせているのだと。」

本記事時点でThe Daily Wireのウェブサイトを訪れると、カラーノの写真と共にサイトへの会員登録を呼びかけるポップアップが表示される。

カラーノが、ディズニーやルーカスフィルムに対する反撃に出た形だ。これでカラーノが「マンダロリアン」キャラ・デューン役に再雇用される見込みは完全に絶たれたと言えるだろう。

カラーノのTwitterは解雇騒動時は途絶えいていたが、この度のニュースと共に、ベン・シャピロの投稿を「これは始まりは過ぎない。反乱軍へようこそ」とコメント付きでシェアしている。

ジーナ・カラーノは2021年2月11日、ナチスによるユダヤ人迫害の様子を現在の政治対立に例える文章をSNSでシェアしたことによって大きな批判を受けた。過去のSNS投稿も問題視されることとなり、Twitter上では「ジーナ・カラーノをクビにしろ」と訴えるハッシュタグ“#FireGinaCarano”が一時トレンド入り。それから約6時間後、ルーカスフィルムはジーナ・カラーノと「雇用関係になく、将来にわたってもありません」と公表、事実上の解雇としていた。

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Source:Deadline,The Daily Wire

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THE RIVER編集部THE RIVER

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