ヘンリー・カヴィル、スーパーマン役を交代後も「ウィッチャー」復帰はなし

俳優ヘンリー・カヴィルが、これまで務めてきたスーパーマン役に復帰しないことを明らかにした。しかし、これによってカヴィルが「ウィッチャー」に復帰する可能性が生まれるわけではなさそうだ。米Varietyが伝えている。
『マン・オブ・スティール』(2013)『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でスーパーマン/クラーク・ケント役を演じたカヴィル。長らく同役の再演予定が立たない状況が続いていたが、2022年10月に復帰を正式表明。その直後、カヴィルは主演ドラマ「ウィッチャー」をシーズン3で降板することを発表し、後任を『ハンガー・ゲーム』シリーズのリアム・ヘムズワースが務めることが明らかとなった。
しかしスーパーマン再演の予定が喜ばれた矢先、新たに誕生した「DCスタジオ」の共同CEOジェームズ・ガンは、スーパーマンの初期を描く新作映画の存在を明かし、ヘンリー・カヴィルは起用しないと説明。これを受けてカヴィルはInstagramに長文メッセ―ジを投稿し、スーパーマン役に復帰できなくなったことを正式に認めた。
このニュースが伝えられれると、「ウィッチャー」のファンはカヴィルのゲラルト役復帰に期待を寄せたが、米Varietyによれば、「『ウィッチャー』シーズン4は変更なく進められる」とのこと。つまり今後もカヴィルが番組に復帰することはなく、予定通りヘムズワースがゲラルト役を引き継ぐようだ。
カヴィル演じるゲラルトの人気が高かっただけに、後任のヘムズワースを歓迎しない声も聞かれている。そんな中、Netflix幹部のピーター・フリードランダーは、ヘムズワースの配役が正しい選択だったことを強調。カヴィルを「素晴らしいゲラルト」と表現した上で、「リアムもまた素晴らしいゲラルトになると思います」と番組ファンに対して約束した。「これまでにも、役者が変更となった素晴らしい象徴的なキャラクターの遺産はあります。これに対して、我々は非常に楽観的です。我々はIP、ファン、ストーリーテリングを尊重し続けるつもりです」。
「ウィッチャー」はアンドレイ・サプコフスキの同名小説に基づく、怪物や魔術をめぐる壮大なファンタジー・ドラマシリーズ。2019年配信のシーズン1は当時最多の視聴世帯数を記録した。2021年配信のシーズン2では、大陸の制覇をめぐる争いが熾烈を極める中、ゲラルトが壮絶な戦いに身を投じる姿が描かれた。シーズン3は2023年夏の配信予定だが、これがカヴィルにとっては最後の出番となる。
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