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トム・ホランド&デイジー・リドリー『カオス・ウォーキング』大規模な再撮影が進行中 ─ 製作費を数百万ドル追加、2020年の公開目指す

https://www.instagram.com/p/BwaslhzFgn5/ スクリーンショット

マーベル・シネマティック・ユニバースのスパイダーマン役で知られるトム・ホランド、『スター・ウォーズ』新3部作のデイジー・リドリーが共演するSF映画『カオス・ウォーキング(邦題未定、原題:Chaos Walking)』の再撮影が進行している。

本作は『怪物はささやく』(2016)の原作・脚本を手がけたパトリック・ネスによるヤングアダルト小説『混沌の叫び1 心のナイフ』(東京創元社刊)を映画化するもの。ウイルスによって女性がいなくなり、男たちは自分の考えが互いに漏れ伝わってしまう世界を舞台に、2人の少年少女の冒険を描く物語だ。

当初、『カオス・ウォーキング』は2019年3月1日の米国公開を目指して製作が進められており、2017年8月から11月に撮影が実施されていた。しかし製作・配給のライオンズゲートが初期の編集版に納得せず、数週間の再撮影が行われることが早くから伝えられていたのである。ただし問題は、トムやデイジーをはじめ、マッツ・ミケルセン、ニック・ジョナスといった豪華キャストが多忙だったこと。結果としてスタジオ側は、2020年の劇場公開を目指す方針に切り替え、公開時期をいったん白紙に戻すこととなった。

このたびトム・ホランドと、『ボーン・アイデンティティー』(2002)や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)などで知られる監督のダグ・リーマンは、それぞれ再撮影の様子をInstagramに投稿している。ただし、トム以外の出演者が現在の再撮影に関与しているかどうかはわからない。

 
 
 
 
 
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Great way to start a week on the set of @chaoswalking

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An hour and a half in and we already have Doug cam. #chaoswalking

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Doug Cam day two! #chaoswalking

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Walking into day 4 of adventures with @dougliman #chaoswalking

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Wall Street Journalは、『カオス・ウォーキング』とライオンズゲートのシビアな現状を伝えてもいる。いわくスタジオ側は、ダグ監督による初期編集版を2018年にチェックした時点で「公開できない」との判断を下しており、再撮影を要求していたとのこと。その時点で製作費が1億ドルを超える規模の作品だったが、公開延期と3週間におよぶ再撮影によって、さらに数百万ドルの製作費が必要になっているという。ただしライオンズゲートのジョン・フェルテイマーCEOは、「この映画を成功させられないと考えていたら、さらに撮影を実施したりはしません」と述べて、作品の興行的・批評的成功への希望を語っている。

映画『カオス・ウォーキング(邦題未定、原題:Chaos Walking)』は2020年公開予定。さぞや製作現場も相当のカオス・ウォーキング……というのはともかく、どうか優れた仕上がりになってくれることを祈るばかりだ。

Sources: The Playlist, WSJ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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