トム・ホランド主演『チェリー』初映像、主人公の入隊面接 ─ 『アベンジャーズ』ルッソ監督最新作

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督、トム・ホランド主演による実話犯罪映画、『チェリー(原題:Cherry)』より本編映像が監督のTwitterにて初公開された。
We’d like to introduce you to Cherry… pic.twitter.com/E8otgzSvWp
— Russo Brothers (@Russo_Brothers) January 9, 2021
本作はニコ・ウォーカーによる同名小説(文藝春秋)を映画化したもので、イラクの戦場にてPTSDを患った男が、帰国後に処方されたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)の依存症となり、やがて犯罪に手を染めていく物語。イラク戦争の英雄だった平凡な男は、なぜ銀行強盗になったのか? 物語は著者本人の実話に基づいており、ウォーカーは2011年に逮捕されたのち、獄中から小説を執筆した。
公開された映像は、トム・ホランド演じる主人公の男が依存症となる以前、軍に入隊するための面談を受ける場面。面接官は「君みたいなヤツが入隊したいなんて、どういうジョークなんだ?」と問う。男は「死神みたいな顔して、“ジョーク”としか言わない男だ」と心の中でつぶやいてから、「子供たちが死んでるってニュースを見て……なにか良いことをしたくて。彼女にフラれて落ち込んでるんです」。その表情と話し方には覇気がなく、気持ちがこもっていないようにも聞こえる。
上官が「失恋中か。どん底の中で良いことを探してる……生きがいを探してるんだな?」と尋ねれば、男は「そう、生きがいを…」と生返事。この様子を見た上官は、「生きがいを教えてやろう、気に入った」と一言。すぐさま男は入隊が決まり、翌日には誓いの言葉を口にしていた。「国内外、あらゆる敵に対して……」。
主人公をトム・ホランドが演じるほか、キーパーソンとなる妻のエミリーを『心のカルテ』(2017)の新鋭シアラ・ブラヴォが演じる。そのほか、「ナウ・アポカリプス 〜夢か現実か!? ユリシーズと世界の終わり」(2019)のケリー・バーグランド、『ミッドサマー』(2019)のジャック・レイナー、『ミスエデュケーション』(2018)のフォレスト・グッドラック、『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』(2019)のジェフ・ウォールバーグ、人気ラッパーのカイルらが出演。脚本は「The Path/ザ・パス」(2016-2018)のジェシカ・ゴールドバーグ、アンジェラ・ルッソ・オストットが執筆した。
映画『チェリー(原題:Cherry)』は2021年3月12日(金)よりApple TV+にて世界独占配信。米国では2月26日より劇場公開される。