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『チャイナタウン』前日譚ドラマ、オリジナル脚本家&デヴィッド・フィンチャーで企画進行中 ─ 「脚本家志望者のお手本」名作ノワールが甦る

デヴィッド・フィンチャー
Photo by Elen Nivrae https://www.flickr.com/photos/nivrae/6633269139/ Remixed by THE RIVER

1974年製作、ロマン・ポランスキー監督&ジャック・ニコルソン主演の名作フィルム・ノワール『チャイナタウン』の前日譚ドラマ(タイトル未定)が、Netflixにて企画されていることがわかった。脚本・製作総指揮は、オリジナルの脚本を執筆したロバート・タウンと、Netflixで「ハウス・オブ・カード」「マインドハンター」という話題作を送り出した映画監督デヴィッド・フィンチャーが務める。米Deadlineが報じた。

『チャイナタウン』の舞台は1930年代後半のロサンゼルス。主人公の私立探偵ジェイク・ギテスは、とある女性からの依頼を受け、その夫で水道局幹部のホリス・モーレイを調査することになる。ジェイクは、ホリスが若い女性と密会している現場を押さえるが、その不倫はジェイクの意図せぬまますぐに公となり、ホリス自身も殺害されるのだった。しかも依頼人の女性は、本当はホリスの妻ではなかった……。殺人事件を追いかけるジェイクは、その背後にある巨大な陰謀に迫っていくことになる。

オリジナル映画の脚本を執筆したロバート・タウンは、本作でアカデミー賞の脚本賞を受賞。現在では、映画脚本の書き方を教えるマニュアル本にほとんど必ず登場する、いわば優れた脚本の代名詞、“脚本家志望者のお手本”ともいうべき名作である。なお『チャイナタウン』は、その年のアカデミー賞で作品賞を含む11部門にノミネートされた。

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このたび企画されている前日譚ドラマは、オリジナル版の主人公ジェイク・ギテスの若き日を描く物語となる。富と腐敗が渦巻く世界で私立探偵を始めたジェイクは、ホリスの殺人事件に至るまで、どんな事件に臨み、何を経験してきたのか。ドラマにも続投するタウンは、続編映画『黄昏のチャイナタウン』(1990)も執筆するなど、当初は3部作の構想を抱いていたとされる。映画では実現できなかったジェイクの物語が、おそらくドラマという形で語られ直すことになるのだろう。スリラーの名手、フィンチャーとのタッグにも注目だ。

なおエグゼクティブ・プロデューサーには、「ハウス・オブ・カード」「マインドハンター」のほか、『ゴーン・ガール』(2014)など近年のフィンチャー作品を手がけてきたジョシュア・ドーネンも参加。フィンチャーがパイロット版(第1話)の監督を務める可能性もあるが、現時点で、監督就任はNetflixとの契約に含まれていないという。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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