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『チャイルド・プレイ』ドラマ版、誕生のきっかけはマッツ・ミケルセン版「ハンニバル」

「CHUCKY(原題)」シーズン1 Huluにて2022年初夏 独占配信 © 2021 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved.

2022年初夏、ホラー映画シリーズ『チャイルド・プレイ』のドラマ版「CHUCKY(原題)」がHuluにて独占配信開始となる。殺人人形チャッキーが、いよいよ映画館のスクリーンを飛び出して大暴れするのだ。脚本・監督・製作総指揮は、シリーズの生みの親であるドン・マンシーニ。ドラマ化を着想したきっかけは、『羊たちの沈黙』シリーズでおなじみレクター博士をマッツ・ミケルセンが演じたドラマ「ハンニバル」(2013-2015)だったという。

なにを隠そう、マンシーニは「ハンニバル」でも脚本・製作を務めていた人物のひとりである。米Bloody Disgustingでは、「最初にチャッキーをテレビ化するアイデアを得たのは『ハンニバル』を作っていたとき」だったと率直に明かした。

「(『ハンニバル』は)確立された映画シリーズであり、文学シリーズをテレビに進出させたわけですが、そこにはブライアン・フラー(脚本・製作総指揮)の非常に際立ったビジョンがあった。あの作品に関わっていたとき、プロの作ったファン・フィクションのような感じがあったのがすごく面白かったんです。」

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マンシーニが「ハンニバル」で大きな魅力を感じたのは、過去の小説や映画で描かれてこなかった部分を想像することだった。逮捕される以前のレクターはどんな人間だったのか、レクターの診察と治療を受ける患者はどんな感覚を抱いていたのか。「ブライアンは素晴らしい才能とビジョン、情熱を注ぎ込んでいた」と、マンシーニは当時の創作を振り返りつつ称えている。

「そのとき、もしも自分のシリーズで同じことをやったら最高の作品ができるかもしれないと思ったんです。そう思えたのは、ブライアンが『ハンニバル』を成功させていたから。」

こうして始動した『チャイルド・プレイ』のドラマ化に、マンシーニは、自分と同じくシリーズの過去作品を手がけてきたデヴィッド・カーシュナー、そして「Channel ZERO/チャンネル・ゼロ」(2016-2018)のニック・アントスカ&ハーレイ・ペイトンを起用。チャッキー役の声優にはブラッド・ドゥーリフが復帰したほか、シリーズのキャストが再登板し、新たな顔ぶれも加えて物語を甦らせることになった。

『チャイルド・プレイ』シリーズ初のドラマ作品となる「CHUCKY」では、新たな親友となった少年ジェイクを傷つける者たちを標的にチャッキーが大暴れ。チャッキーにとって初めての殺人をはじめ、知られざる過去もついに明かされる。「ハンニバル」から受けたインスピレーションと創作法は、いったいどんな形で具現化したのだろう?

ドラマ「CHUCKY(原題)」は2022年初夏、Huluにて独占配信開始。すでにシーズン2の製作も決定している。

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Source: Bloody Disgusting

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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