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「『クローバーフィールド』は遊園地みたいなもの」 ― 最新作『パラドックス』は単独作品として本来構想されていた

J.J.エイブラムス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19679067265/

2018年2月5日、Netflixにて突如配信されて全世界を驚かせた、映画『クローバーフィールド』シリーズの最新作『クローバーフィールド パラドックス』。その発表形態や作品の内容から、あらゆる方向性で映画ファンの話題に挙がった本作は、そもそもいかにして構想されたのだろうか。

『クローバーフィールド』シリーズの仕掛け人であるJ・J・エイブラムスが、本作が誕生するまでの経緯、そしてNetflixでのサプライズ配信についてFacebook Liveにて語った。

『パラドックス』、撮影中も『クローバーフィールド』じゃなかった

『クローバーフィールド パラドックス』の製作経緯を尋ねられたエイブラムスは、いとも簡単に、本作が『クローバーフィールド』シリーズの一本として構想されていなかったことを明かしている。

もともとはオーレン・ウジール(脚本家)の書いた、独立した脚本だったんですよね。その映画化権をバッド・ロボット(編注:J・Jの製作会社)が手に入れてから、(『クローバーフィールド』の)世界に入れる方法はないものか、と考えはじめたんです。映画の撮影が始まった時点でも、どうしようかとまだ考えてましたね。
『クローバーフィールド』シリーズは、物語がそれほど繋がっているわけではなくて、むしろ楽しいジェットコースターみたいなものなんです。遊園地をイメージしてみてください。『クローバーフィールド』という遊園地は、ひとつひとつの乗り物に別々の狙いがあるんですが、すべてがなんらかの形で繋がっている。僕が大好きな『トワイライト・ゾーン』(1959-)や、今なら『ブラック・ミラー』(2011-)に似ていますね。」

こう語るJ・Jは、『クローバーフィールド パラドックス』について「シリーズの新ジャンル」だと語り、『クローバーフィールド』というシリーズに収めるべく「撮影中に調整を加えました」と話している。
ちなみに彼いわく、この緩やかなつながりを持つシリーズを拡大していくことに決めたのは「みなさんがもっと観たいと言ってくれたから」なのだとか。「遊園地」という比喩からもわかるように、『クローバーフィールド』とは、とにかく観客の存在ありきで広がっていくシリーズのようだ。

また米The Hollywood Reporter誌によれば、Netflixは『クローバーフィールド パラドックス』を配信するため、5,000万ドルをパラマウント・ピクチャーズに支払ったという。衝撃のサプライズ配信が実現した裏側には、やはりJ・Jの企みがあった。

「パラマウントとの話し合いで、映画を発表する一番面白いやり方を見つけよう、ということになったんです。この映画が公開されること、この映画が『クローバーフィールド』であることは、みんなが知っていましたからね。このシリーズは、いつもサプライズを大事にしてきました。この映画でみなさんを驚かせられる、一番楽しい方法について話し合いましたよ。いつ、どうやって公開するのか。僕たちにそれができるのか。“こういうのができたら”という話から、“よし、やろう”って言えるまでには、6~8週間かかりましたね。」

映画『クローバーフィールド パラドックス』はNetflixにて配信中。
ちなみにシリーズ第4作とされる『オーバーロード(原題:Overlord)』は、Netflix配信ではなく2018年10月26日に米国公開予定。しかしながら『クローバーフィールド パラドックス』も劇場公開予定だったこと、そしてJ・Jがサプライズを重要視している以上、まったく予想がつかない状況ではある……。

Sources: http://collider.com/the-cloverfield-paradox-explained-jj-abrams/
https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/netflix-paid-paramount-more-50-million-cloverfield-paradox-1082305
https://www.thewrap.com/paramount-still-release-jj-abrams-overlord-cloverfield-paradox-netflix-exclusive/
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19679067265/

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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