『デッドプール』ライアン・レイノルズのミステリ映画、「オザークへようこそ」ジェイソン・ベイトマンが監督&出演の契約交渉中

『デッドプール』シリーズのライアン・レイノルズが出演する、同名推理ボードゲームを映画化するミステリ映画『クルード(邦題未定、原題:Clue)』に、Netflixドラマ「オザークへようこそ」(2017-)のジェイソン・ベイトマンが監督&出演者として契約交渉に入っていることがわかった。第71回エミー賞において、ジェイソンがドラマ部門監督賞に輝いた直後のサプライズだ。米Deadlineが報じている。
イギリスで1949年に初めて開発された推理ボードゲーム「クルード」は、アメリカでは「クルー(Clue)」の名前で知られており、現在は米国の玩具メーカー・ハズブロから販売されている。プレイヤーはそれぞれ殺人事件の容疑者となり、他のプレイヤーに与えられた役割を推理しながら、真犯人は誰なのか、事件現場はどこなのか、犯行に使われた凶器は何だったのかを探っていく。
映画版『クルード』が初めて報じられたのは2018年1月で、ライアンは本作のプロデューサーを兼任し、『デッドプール』を手がけた20世紀フォックスと再びタッグを組む。製作はライアン率いるMaximum Effortと、ハズブロ傘下の映画スタジオAllSpark Picturesが担当。報道によれば、ジェイソンは契約交渉の初期段階にあるというが、契約が結ばれたのち、ライアンと共同で脚本の執筆に入る。以前は『デッドプール』シリーズのレット・リース&ポール・ワーニックが脚本家に起用されていると伝えられていたが、どうやら状況に変化が生じているようだ。
これまでジェイソンは、俳優として『JUNO/ジュノ』(2007)や『ハンコック』(2008)、『モンスター上司』(2011)などに出演。『バッドガイ 反抗期の中年男』(2013)『ファング一家の奇想天外な秘密』(2015)では出演・脚本・監督を兼任している。いまや世界的支持を得ている代表作「オザークへようこそ」でもエピソード監督を担当しており、去る2019年9月23日(現地時間)に開催された第71回エミー賞 授賞式では、シーズン2第1話の演出が高く評価され、ドラマ部門の監督賞を射止めた。
ライアン&ジェイソンの共同脚本、しかも本編でも俳優同士のタッグが実現するとなれば、いわゆるミステリ映画に収まらない作品になることは確かだろう。ゲーム版「クルード」自体は、1985年に『殺人ゲームへの招待』として映画化されたことがあるものの、今回は完全なる新機軸になるものとみられる。ジェイソンの契約が正式に結ばれることを願いつつ、続報を待とう。
Source: Deadline