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シルベスター・スタローン主演のダークヒーロー・スリラー、2020年11月に米国公開へ ─ 『オーヴァーロード』監督が手がける

シルベスター・スタローン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/7588423560/

『ロッキー』『ランボー』シリーズなどのシルベスター・スタローンが主演を務めるヒーロー映画『Samaritan(原題)』が、2020年11月20日に米国公開されることがわかった。製作を担当する米MGMが発表した。

Deadlineによれば、本作のタイトル『Samaritan』は「情け深い人」の意で、主人公の少年が、ある悲劇をきっかけとして20年前に姿を消したスーパーヒーローを探す物語となる。伝説のヒーローはまだ生きているのか、それとも……。スタローンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)でヒーロー映画を経験済みだが、本作はヒーロー映画というジャンルに新解釈をもたらすダークなストーリーになるとのこと。Deadlineでは「スリラー」という言葉で本作を形容してもいる。

多くのヒーロー映画とは異なり、本作は完全なるオリジナル脚本で製作される。脚本はニコラス・ケイジ主演『デビルクエスト』(2011)のブラギ・シャットが執筆し、監督には『ガンズ&ゴールド』(2014)『オーヴァーロード』(2018)のジュリアス・エイヴァリーが就任した。エイヴァリー監督は『フラッシュ・ゴードン(邦題未定、原題:Flash Gordon)』でも脚本・監督を務めると報じられており、ヒーロー映画が連続することになる。

なお本作は、スタローンが設立した、『ロッキー』での役名をもじった映画会社Balboa Production(バルボア・プロダクション)が初めて製作する長編映画だ。スタローンは『バトルシップ』(2012)『ウインド・リバー』(2017)を手がけたブレイデン・アフターグッドとともにプロデューサーも担当。脚本のシャットはエグゼクティブ・プロデューサーを兼任する。

ヒーロー映画が圧倒的な人気を獲得した2010年代の締めくくりとなる2019年には、DCが放つ問題作『ジョーカー』(2019年10月4日公開)のほか、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督がプロデュースした“スーパーヒーロー・ホラー”である『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(2019年11月16日公開)も控えている。もしも2020年代にジャンルの変革が起こるのだとすれば、そこにスタローンはどんな作品をもたらしてくれるのだろうか。

映画『Samaritan(原題)』は2020年11月20日に米国公開予定。撮影は2020年初旬から開始される予定だ。

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Sources: Deadline(1, 2

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。