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『キャプテン・マーベル』サミュエル・L・ジャクソン、ニック・フューリーの再演に意欲 ─ 「描かれていないことはたくさん」

キャプテン・マーベル
MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

映画『キャプテン・マーベル』のニック・フューリーは、これまでマーベル・シネマティック・ユニバースの観客が追いかけてきた“フューリー長官”とは一味も二味も異なる。1995年のフューリーは、まだスーパーヒーローの存在すら知らず、主人公キャロル・ダンヴァースを相手にユーモアを口にする余裕もある。

若き日のフューリー役は、これまでと同じくサミュエル・L・ジャクソン。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でロバート・ダウニー・Jr.が、『アントマン』(2015)でマイケル・ダグラスが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)でカート・ラッセルが挑戦した、“CGによる若返り”でスクリーンに登場した。いま、サミュエルは若き日のフューリーを再演することにも意欲を示している。

この記事には、映画『キャプテン・マーベル』本編のやり取りが一部含まれています。軽微な内容のため、ご鑑賞前にお読みいただいてもさしつかえないと思われますが、事前に情報を一切入れたくないという方はご注意ください。

「描かれていない部分はたくさんある」

Entertainment Weeklyにて、サミュエルは『キャプテン・マーベル』のフューリーについて「まだ大きな不満を抱えてはいません。気楽なところがありますよね」と語っている。

「机に向かって仕事をしているんです。お休み中みたいなものですよ、机の前で“それで、脅威はどこから来るんだろう?”とかってね。(キャロルは)ニックにとって初めての地球外生物ですから。まったく新しい世界を彼に開いてくれるんです。」

ただしサミュエルは、フューリーについて「描かれていない部分はたくさんありますよ」と述べることも忘れていない。米Comicbook.comのインタビューでは、「本作をフューリーのオリジン・ストーリーだと思いますか?」という質問に「ノー」と即答しているのだ。

「フューリーが戦時中に何をしていたのか、スパイ時代に裏の世界でどんなことをしていたのかはわかりませんよね。(キャロルに)“前は何をしていたの?”と聞かれれば“兵士だった”と答えるし、“そのあとは?”と尋ねられると“スパイだった”と言いますが、それで終わり。ニック・フューリーには新たな一面が出てきているところです。オリジン・ストーリーではなく、空白をいくつか埋めたわけですね。」

コミックの世界では、フューリーには豊富な過去のエピソードが用意されている。むろん、MCUにおいても『キャプテン・マーベル』以前の物語があることは明白だろう。サミュエルも「フューリーはスパイだったころにナターシャ(・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)と出会っています。彼女を雇い、引き入れて、それからいろんなことが起きているんです」と語った。

Radio Timesのインタビューで、サミュエルは「マーベル映画を離れようと思ったことは?」と問われると「離れてますよ、別の映画にも出てるし」とうそぶいた。記者から「じゃあ、“やりきった”と思ったことは?」と追及されると「ノー」と答え、今後の再演にも意欲を示している。

「ニック・フューリーは素晴らしいキャラクターだし、このシリーズは最高。楽しい作品、みなさんが喜んでくださる作品に出演できて、しかも自分も楽しんでいるわけです。なんで辞めなきゃいけないんですか?」

ニック・フューリーは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で(おなじみの姿で)帰ってくる。

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)より全国公開中。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年夏に全国ロードショー。

『キャプテン・マーベル』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

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Sources: Comicbook.com, EW, RT

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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