トム・クルーズ、『カクテル』ラブシーンで鼻を蹴られてしまっても「大丈夫、僕が悪いんだ」と共演者をかばう

トム・クルーズは破格のアクション、映画産業全体への貢献など、まさにハリウッドを代表するスーパースターだ。共演者やスタッフへの細やかな気配りもよく知られるところだが、キャリア初期からその才覚を表していたようだ。
1988年の映画『カクテル』でトムと共演したジーナ・ガーションは、トーク番組「Watch What Happens Live」出演時に、「『カクテル』撮影時に、トム・クルーズといい仲になったのですか?」と直球の質問を受けている。『カクテル』は一攫千金を夢見るブライアン(トム)がバーテンダーのアルバイトを始め、人生のアップダウンを経験しながら成長していく青春群像劇。カクテル作りの華やかなパフォーマンスでトムの人気に拍車をかけた作品ということもあり、ガーションもトムとの間にロマンスがあったのではないかと思われていたのだろう。「彼は結婚したところだったし、奥さんもその場にいましたよ」と笑って返している。
『カクテル』で初めてのラブシーンを演じたと語るガーションは「トムはあなたのことを気遣ってくれましたか?」と問われると「もちろんです」と返した。
「彼は紳士でしたね。あるシーンが、彼がシーツの下にいるところから始まったのですが、私はすごくくすぐったがりだと彼に伝えたんです。 ”いやいやいや、それ絶対やめて”みたいな。あるテイクで、多分彼はリアクションが欲しかったんだと思うんだけど、私のお腹をつかんだんですよ。そうしたら私の膝が彼の鼻に思いっきり当たってしまって。”どうしよう、トム・クルーズの鼻を折っちゃった”って。」
初めてのラブシーンで膝蹴り、しかもトムの鼻を直撃してしまって、相当なパニック状態だったことをガーションは身振り手振りで再現している。しかしトムはきわめて落ち着いて対応してくれたそうだ。
「”大丈夫大丈夫、君は先に伝えてくれてたんだから。”って言ってくれたんです。私がごめんなさいって言うと、”大丈夫、僕が悪いんだよ”。って、私をかばってくれたんです、素晴らしかったです。」
ガーションが「かばってくれたんです」と両手で胸を押さえる仕草がツボに入ったのか、隣に座っているケイト・ブランシェットも胸を鷲掴みにするように「かばってくれたんです」とリピートしている。ガーションもまた「手で胸を覆ってくれてたんですよ」と重ね、番組ホストも客席も大きな笑いに包まれている。トム本人にとっては文字通り大きな痛手だったに違いないが、ガーションがトムの気配りに今も感謝していることは確かな事実だろう。
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Source:Watch What Happens Live