ドラマと映画のフラッシュ共演、DCクロスオーバー「クライシス・オン・インフィニット・アース」の秘密

DCファンに衝撃と興奮が走った。「ARROW/アロー」(2012-)をはじめとするDCドラマの大型クロスオーバー企画「クライシス・オン・インフィニット・アース(原題:Crisis on Infinite Earths)」にて、ドラマ版と映画版のふたりのフラッシュ/バリー・アレンが夢の共演を果たしたのだ。
「クライシス・オン・インフィニット・アース」は、米CW局で放送のドラマ「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシュ」(2014-)「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-)「レジェンド・オブ・トゥモロー」(2016-)、「バットウーマン(原題:Batwoman)」(2019-)がクロスオーバーを果たす一大イベントで、2019年12月8日から2020年1月14日(現地時間)にかけて全5話が放送。他にも、「タイタンズ」(2018-)など、本来ならば世界観を共有しない古今東西のDC映像作品からもゲストがカメオ登場してみせた。そこに、映画『ジャスティス・リーグ』(2017)などに登場したエズラ・ミラー版フラッシュがサプライズ出演を果たしたのである。
実はエズラは2018年5月、ドラマ版フラッシュを演じるグラント・ガスティンとは「いずれお会いすると思うんですよ。時間の問題ですね」とイベントで答えていたことがある。当時は夢物語と思われたが、この度本当に実現してしまったのだ。グラント・ガスティンは自身のInstagramに共演時のツーショット写真を掲載し、「どう?エズラは唯一無二。実現したこと、今日まで秘密にできたことがすごく嬉しい。ありがとう@dccomics」と楽しそうなコメントを投稿している。
エズラもグラントもノリノリだった
この奇跡の共演、一体どのように実現したのだろうか。一連のシリーズ「アローバース」を手掛けるマーク・グッゲンハイムが米Varietyに語ったところによると、実は全エピソードの撮影を済ませ、編集作業もあらかた固まった後に急きょ決定したカメオ登場だったという。きっかけは、粋な天の声だったようだ。
「(米ワーナー・ブラザース テレビジョンの統括)ピーター・ロスから、“もう(編集を)固めてると思うんだけど、エズラとのクロスオーバーできるかな?”って電話で言われたんです。“はい、エズラ・ミラーをクロスオーバーに出せるなら、なんとか出来ると思います”と答えました。『THE FLASH / フラッシュ』製作総指揮のエリック・ウォレスに電話して、彼がグラント・ガスティンにかけあってくれた。ひとつだけ気にかけていたのは、グラントが100%乗り気じゃないなら、我々もやりたくないということです。
で、彼は乗り気だった。めちゃくちゃノリノリだった。それからエズラ・ミラーに電話して、こういうシーンを書いたと伝えると、彼もノリノリだった。なので、もうやるだけでした。『THE FLASH / フラッシュ』のセットに『THE FLASH / フラッシュ』のクルーを集合させました。びっくりしたのは、クルーは誰もエズラ・ミラーがバンクーバー(※ドラマの撮影地としておなじみ)にいることを漏らさなかったんです。ありがたいですね。だからサプライズに出来たんですよ。」
実際に、エズラの登場は出演者にも秘密にされていたようだ。スーパーガール/カーラ・ダンバース役のメリッサ・ブノワでさえ、「秘密を守ったの、すごいね。私達も誰も知らなかったもん!えっ、みんな知ってたの?知らなかったの私だけ?」と驚きのコメントを寄せている。
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Source:Variety