日テレ系ドラマ「名探偵ステイホームズ」が米リメイクへ ─ 実写版『ONE PIECE』製作会社が権利獲得

2022年に日本テレビ系で放送されたドラマ「名探偵ステイホームズ」が、米国でのリメイクに向けて動き出している。米国の製作会社トゥモロースタジオが「Connected: The Homebound Detective」のタイトルで選択売買権を手にしたことを米Deadlineが報じている。
日本テレビとイギリスの制作プロダクション「Envision Entertainment」との共同企画となる。かねてから想定されていた日本国外でのフォーマットビジネスに向けての一歩となりそうだ。
「名探偵ステイホームズ」は、実家の子供部屋でネットに入り浸っている「子供部屋おじさん」のアタル(北村匠海)がひょんなことから本物の探偵になってしまい、持ち前のインターネットスキルを活かして部屋から一歩も出ずに事件の解決に挑むサスペンスコメディ。地上波での放送後もTVerやHuluといった国内の動画配信サービスで好評を博した。
Envision Entertainmentの創設者兼CEOのマイケル・ナカンは、「トゥモロースタジオが『Connected』の米国バージョン製作に向けてパートナーとなったことを嬉しく思います。ユニークで世界的な構造でもって、このフォーマットが非常に可能性を秘めているという私の信念が確固たるものになりました。今後、日本テレビと各国の放送局が同様のフォーマットに進出することを楽しみにしています」と期待のコメントを寄せている。
トゥモロースタジオのCEOマーティン・アデルスタインは「『Connected』はすでに大成功をおさめているフォーマットであり、世界中のTV視聴者にために、説得力のある物語の製作を目指す私たちの計画を更に推し進めてくれるものです。この素晴らしいシリーズのリメイクに向けて日本テレビとEnvision Entertainmentと協業できることにわくわくしています」と前向きなトーンで言及している。
スウェーデンのホラー映画『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)のTVシリーズや、ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』(2013)のTVシリーズなど、数々の作品をドラマ化してきたトゥモロースタジオは、大人気コミック『ONE PIECE』のNetflix実写版ドラマも手掛けている。日本発のドラマがこれからどのように世界展開を遂げるか要注目だ。
Source:Deadline