「ザ・コンチネンタル」第2話、初登場のジェンキンスは何者? ─ 「とても孤独な」スナイパー、監督が説明

『ジョン・ウィック』シリーズ初の実写スピンオフ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」が配信開始となった。1話あたり約1時間半という映画並の尺で、主人公ウィンストンの若き日々がディープに描かれる。
第2話でメガホンを取ったのは、「ARROW/アロー」や「ウィッチャー」「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」といった大型ドラマでエピソード監督を務めたシャーロット・ブランドストロム。『ジョン・ウィック』ユニバース初の女性監督として、ストーリーが折り返しを迎える第2話を任された。
第2話は、ウィンストンがホテルの乗っ取り計画を企て行動に移していくエピソード。THE RIVERが入手したオフィシャルインタビューでは、ブランドストロムが作品の魅力や初登場キャラクター、女性監督としての使命など、幅広く語ってくれている。鑑賞のお供にぜひ。
「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」第2話監督 シャーロット・ブランドストロム オフィシャル・インタビュー

── すでに確立されたシリーズの世界観の中で、どう道を切り開いていったのでしょうか?
物語を情緒的に面白くする最善の方法を見つけようとしました。「ザ・コンチネンタル」には本当に素晴らしいキャラクターがいます。初めて脚本を読んだとき、文章や登場人物の描き方に感銘を受けました。今のテレビが本当に良い出来なのは、強くて誰もが追いかけたくなるようなキャラクターがいるおかげだと思います。
── なぜ70年代のニューヨークが舞台なのですか?
ウィンストンの若き日の物語ですからね。子どもの頃のウィンストンも出てくるので、1955年のニューヨークのシーンもあります。映画で描かれるコンチネンタルホテルと辻褄が合うように70年代を舞台にしているんです。

── ジェンキンズというキャラクターについて教えてください。
ジェンキンズはかつてコンチネンタルに住んでいて、ルーとマイルズの父親、彼ら家族の生い立ちもよく知っている。彼はもう自分が若くないことを知っている男です。目も悪くなり、よく見えない。彼は今でも素晴らしいスナイパーであり暗殺者ですが、弱ってきていて、とても孤独なんです。だからギャングの中に入って新しい友達を作り、家から出ていく。ルーとマイルズにも愛情を注いでいます。だから彼は多彩な性格で、風変わりな殺し屋なんです。

── 監督業における男女平等は進んでいると感じますか?
監督として仕事をすればするほど、より強い仕事ができ、より良い仕事が出来るようになるほど、他の女性が後に続きやすくなると思います。 私が監督を始めた30年前は、今ほど簡単な時代ではありませんでした。 女性としては常にちょっとした苦労がありました。 でも、経験を積めば積むほどそれも簡単になっていく。そして今日、私たちの道は開かれています。それが他の女性たちの躍進に役立てば何よりです。女性としてこの世界に入り監督を務めるということは、自分たちにできることを証明するという意味でも重要なことだと思います。
「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」はPrime Videoで独占配信中。毎週金曜日に新エピソードが配信。
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