コッポラ、『メガロポリス』不振でプライベート島を2.8億円で売却

『ゴッドファーザー』3部作や『地獄の黙示録』(1979)で知られるフランシス・フォード・コッポラ監督が『メガロポリス』による財政苦のためベリーズ珊瑚礁保護区の私有島を売却していたことが分かった。
高級不動産情報サイトのMansion Globalによると、コッポラは過去9年間賃貸していたコーラル・ケイと呼ばれる2.5エーカー(約1万平方メートル)の島を180万ドル(約2億7,688万円)で売却。不動産会社コーコランの情報によると、2025年10月には賃貸契約が終了し、売却を担当したピーター・マクリーン氏は「コッポラ氏は賃貸契約終了を非常に悲しんでいました。この楽園のような島での時間を大切にしていましたし、彼にとっては特別な場所だったのです」とコメント。コッポラは3~6か月ごとに島を訪れていたとマクリーン氏は語っている。
コッポラはSF大作『メガロポリス』(2024)製作にあたって、自身が保有していたワイナリーの大部分を2021年に売却し、その売価1億2,000万ドルの一部を担保に製作費を調達していた。しかし、同作の全世界興行収入は1,400万ドルと非常に苦戦した。
コッポラ本人も2025年3月時点で「『メガロポリス』製作のために借りた金を全て投資してしまったので、今はお金がないんです」と語っており、つい先日も経済的損失を補填すべく、100万ドル規模の高級腕時計をオークションに出品していたところだ。
財政的には厳しい状況にあるが、2025年8月にはかねてから予定していた心臓の手術を受け、『メガロポリス』に続く監督次回作も計画していると明かしている。
『メガロポリス』でラジー賞の最低監督賞にも選ばれた際も、「私はリスクを恐れる業界のルールに従わない」「ジャック・タチのような偉大な監督と並べて光栄だ」と、器の大きいコメントで巨匠としての存在感を印象付けたコッポラ。果敢な製作意欲をもって、新たな傑作が誕生することを期待したい。
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Source:Mansion Global,YouTube,The Hollywood Reporter


























