新スーパーマン役、スーツ着用で「閉所恐怖症」感覚に ─ 「あちこち同時に締め付けられる」「トイレ用のファスナーもない」

DC映画『スーパーマン』にて主演を務めるデヴィッド・コレンスウェットにとって、スーパーマン/クラーク・ケントという大役は心理的のみならず身体的にも相当なプレッシャーがあったようだ。スーパーヒーロー俳優が直面する「スーツ問題」について語っている。
新生DCユニバース長編映画の口火を切る『スーパーマン』にてスーパーマン役を演じるコレンスウェット。撮影に合わせて18キロ増量と大幅にバルクアップを果たし、少し「ゆるめ」のスーツを着用するなど、そのビジュアルやルックにも注目が集まっている。
米Peopleのインタビューにて、コレンスウェットは「以前は考えたこともなかったけど、スーパーヒーローを演じる俳優がスーツに体をねじこむって話を聞きますよね」と切り出した。
「初めてスーツを着た時、あちこちが同時に締め付けられる感覚で、閉所恐怖症のような感覚になったんです。実際、脱ぐのに数分かかってしまうし、すぐ解放される感じもない。強烈な体験でしたし、キャラクターになる瞬間は、特に素晴らしいとか喜ばしいわけではありませんでした。」

スーパーヒーロー映画などのコスチュームで苦労を味わってきたのはコレンスウェットだけではない。旧DC映画ユニバースでバットマン役を演じたベン・アフレックは、「バットスーツは着心地が最悪。見た目重視で、着る人のことをまるで考えていない」と酷評。マーベル映画『エターナルズ』(202)でキンゴ役を演じたクメイル・ナンジアニは「一度着たらトイレに行きづらい」と述べていた。
また、SF作品でいえば「ストレンジャー・シングス 未知の世界」ヴェクナ役のジェイミー・キャンベル・バウアーも、スーツ着用時のトイレトラブルを告白。『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズのゼンデイヤに至っては、撮影中のトイレ対策で水分を控えた結果、熱射病に見舞われてしまった。
「閉所恐怖症のような」感覚はこれまで耳にしたことのない事例だが、コレンスウェットは「(衣裳は)バラバラになっているんです。Sのマークもまだなくて、本当に青いタイツだけでした」とスーツ着用時の詳細を語っている。
「すごくぴったりしていました。というのも、衣装をスクリーンテストをしたときの体型に合わせて作っていたんですよ、そのとき私は約195ポンド(約88.4キログラム)でしたが、最初の衣装合わせのときには235ポンド(約106.5キログラム)か、240ポンド(約108.8キログラム)ありましたから。」
コレンスウェットいわく、スーツは「普通の洋服みたいなものではないし、そういうふうにも作られていない」「ファスナーはたくさんついているけど、トイレにいけるようなファスナーはひとつもない」と想像を絶する作りのようだ。フィット感どころか圧迫感ゆえに苦しくなってしまうのもやむなし──文字通りの“圧”に耐えながら挑んだ、コレンスウェットによるアクションやスタントにも注目したい。
映画『スーパーマン』は2025年7月11日(金)日米同時公開予定。
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