「カウボーイビバップ」実写版、アニメ版の要素を残しながら拡張 ─「全く同じものを出したら落胆される」

人気アニメ「カウボーイビバップ」が、Netflixシリーズとしてハリウッド実写化される。主人公のスパイク・スピーゲルをはじめ、ジェット・ブラックやフェイ・ヴァレンタインらアニメのキャラクターが登場することが判明済みで、そのビジュアルはオリジナルを尊重した仕上がりとなっていることで話題だが、どうやらアニメ版をそのまま実写化するだけにはならないようだ。
日本の漫画やアニメがハリウッドで実写化される際には、いかに原作の世界観が尊重されるかがひとつの焦点となり、過去には不評を買ってしまった作品もある。もっとも、「カウボーイビバップ」実写版は原作に沿った作品にしながらも、実写版ならではの拡張要素が加えられているのだという。
Entertainment Weeklyのインタビューにてショーランナーのアンドレ・ネメックは、「ファンからオリジナルアニメの要素を奪うようなことはないと約束します。それは常に存在しているものですから」と前置きした上で、「自分たちが語る物語にとても興奮しています」と意気込みを語っている。「どの方向から観ても、アニメの正史を破ることなく、すでに存在する世界に追加の要素を上手く取り入れられたと思っています」。
アンドレ・ネメックはアニメ版の持つ詩的な要素や深い歴史などを理解した上で、実写版で何を描くべきか探求したと続けている。「アニメ版が残した疑問に答えることも出来るでしょう」。
またアニメ版を単に実写化するのでは、ファンも納得がいかないはずと考えているようだ。「アニメ版は素晴らしい作品でした。ただ、全く同じものを提供する必要はありません。むしろ全く同じものを出したら落胆されるだけだと思います」。ファンの期待に答えながらも、実写版ならではの要素をいかに加えているのかに注目の実写版「カウボーイビバップ」は、2021年11月19日より独占配信開始だ。
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Source: Entertainment Weekly